2分でわかるアメリカ

2015/06/25全席ビジネスクラスになった

このところ、週末に家族で近所の映画館に行く機会が増えました。2週連続で行きました。どうしても見たいという作品があったわけではないのですが、快適だからです。

サンタモニカのプロムナードと呼ばれる繁華街にある映画館AMCは、全席ビジネスクラスです。右側についたボタンを押すとベッドのように席がたおれます。飛行機のビジネスクラスそのものです。料金は11ドル(約1375円)と「エコノミー」のまま

オンラインで指定席を買うため、上映時間に遅れても席が確保されています。先週末は、作品上映前の予告(トレーラー)や宣伝の時間を18分と計算、上映時間の14時45分ではなく、15時03分ごろ席についたら、ちょうど上映がはじまりました。

アメリカではいま、映画館が大きく変わりつつあります。サンタモニカのAMCのようにビジネスクラス仕様の席を導入する映画館が増えています。

もうひとつのトレンドは、カクテルやワインなどのアルコールと食事の提供です。ゆったりとした席にテーブルがついています。席についているボタンを押すと、担当者が注文を取りに来ます。チキンナゲットやメキシコのタコスのほか、寿司を出す映画館もあります。正確には「寿司」ではなく、アメリカ風の「SUSHI」で、カリフォル二ア・ロールをはじめとする巻き寿司です。いずれの食事も暗闇で食べやすい一口サイズで提供されます。

トレンドは全米に広がり、23の州に108カ所の映画館コンプレックスがアルコールと料理を出すサービスを提供しています。今後、大幅に増えることが予想されます。サンタモニカに近いマリナデルレイには、カップル専用の映画館ができました。カウチに座ってカクテルを飲むデートスポットにしたわけです。

「映画館といえばポップコーン」と相場が決まっていました。映画館の利益はポップコーンとコーラから来ているともいわれています。その古き良き時代の伝統が変わりました。映画館の試みは好評で、ビジネスクラス仕様の映画館はいつも満席です。

 
 [June 24 2015]  No 031843192

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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