2分でわかるアメリカ

2015/06/23シリコンバレーで記者争奪戦

サンフランシスコに本社があるツイッターのディック・コステロCEOが先週、業績不振の責任をとって辞任しました。新たに創業者の一人であるジャック・ドーシー氏がCEO職に復帰。経営をどう立て直すか、シリコンバレーやウォール街の注目が集まっています。

もうひとつ、ツイッター関連で話題になっていることがあります。ジャーナリストを相次いで雇用しているということです。しかも、一部は幹部として。政治、経済、社会、スポーツ、エンターテインメントに通じた記者グループは、ツイッターのユーザーにニュースをいち早く伝えると同時に、音楽やスポーツ・イベントの情報に簡単にアクセスできるようにするのが主な業務です。

アップルも記者を雇い始めました。今月8日に、定額音楽配信を発表し話題を集めましたが、アップルはその際に、「アップル・ニュース」のサービスも同時発表しました。これまで「ニュース・スタンド」という独自アプリがありましたが、利用者が少ないため、刷新したものです。Financial Times やThe New York Timesなどの速報を伝えると同時に、独自のニュース、解説を配信します。アップル製品でのサービスを充実させるものです。

一方、ヤフーは、NBCニュースの大物キャスターやThe New York Timesなどの政治、経済などの専門記者を多数雇いました。差別化した情報を配信し、アクセスを増やすことを狙います。グーグル、フェイスブック、リンクドイン、スナップチャットなども、幅広い分野の記者を雇用、独自情報の強化に積極的です。

USA Todayが去年後半に大量レイオフ、サンディエゴ・ユニオン・トリビューンが先月100人のレイオフを発表しました。新聞を読む人が減り、広告収入が大幅に落ち込みました。その一方で、シリコンバレーのハイテク企業やソーシャルメディアが大量に記者を雇用する。時代の変化を象徴しています。ネットメディアはこれまで、「1行ニュース」を伝えてきましたが、プロが執筆、編集する独自情報を配信する新たな次元に進んだのだと思います。

 
 [June 22 2015]  No 031843190

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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