2分でわかるアメリカ

2015/06/20「お金持ちの掟88」円ショートのビリオネアー

Jeff Greene(ジェフ・グリーン)氏の現在の個人資産推定額は30億ドル(約3750億円)。Forbesのアメリカ富豪リストで215位、世界の富豪リストで603位。不動産で富を築いたビリオネアーです。

特に、金融危機の前後の住宅バブル崩壊時に儲けました。差し押さえられたビバリーヒルズの豪邸を3500万ドル(43億7500万円)で買い、現在1億9500万ドル(約243億7500万円)で売りに出しています。Plazza di Amoreと呼ばれるアメリカで最も高額な物件。25エーカーの敷地内にワインをつくるためのぶどう園まであります。居住スペースは約5000平米、150台を駐車できる車庫、ダンスフロアーを含んだエンターテイメント・スペースが約1400平米もある信じられない豪邸です。

このほか、グリーン氏は現在、自宅があるフロリダに約30の不動産を所有、ロサンゼルスにアパート3500棟、ニューヨークに3つのビルを所有。全米に多くの高級不動産を持っています。

グリーン氏は18日、経済チャンネルのCNBCに出演し「アメリカの高級不動産市場と絵画市場は完全にバブル」だとの見方を示しました。FRBや主要国の中央銀行の金融緩和政策によりバブルが発生したが、同時に儲けるチャンスでもあると述べました。

FRBのイエレン議長は17日のFOMC後の記者会見で「年内の利上げ」を示唆しました。しかし、グリーン氏は、アメリカでは長期にわたって金利が大幅に上昇することはないとの見通しを示しました。「低金利、カネ余りに加えて、税率が歴史的に低い」として、まだまだ投資のチャンスがあるとの見方です。

金融危機の際にタイミングよく投資して資産を大幅に増やしたグリーン氏はCNBCの番組の中で、現在、円ショート(売り)とユーロショート(売り)のポジションを持っていることを明らかにしました。ただ、ユーロ圏の優良銘柄の株価指数であるEuro Stoxx 50はロング(買い)ポジションだとしています。ECBが大型の量的緩和を継続しているからだと説明しました。
 

[June 19 2015]  No 031843189

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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