2分でわかるアメリカ

2015/06/19「日本車の品質は平均以下」

アメリカの自動車市場は、世界のメーカー各社にとって最重要市場です。新車販売台数は年1700万台に達します。日本のメーカーは、アメリカで成功したことで大きく飛躍、世界的な企業に成長しました。アメリカでは「日本車は価格が手頃で壊れない」とされていて、品質の高さが売りでした。しかし、その神話が崩れかけています。

調査会社JDパワーが17日に発表したアメリカ市場で販売されている自動車の信頼性と品質に関する最新の報告書では、日本メーカーの平均は、全体平均を下回りました。全体5位の日産系高級ブランドのインフィニティ、同率で9位のレクサスとトヨタ、そして14位のホンダが平均を上回りましたが、日産、マツダ、トヨタ系のサイオン、ホンダの高級版アキューラ、三菱、スバルは平均以下でした。

全体のトップは2014年に続いてポルシェでしたが、キアが2位、ヒュンダイが4位と韓国メーカーが高く評価されました。業界全体では信頼性と品質が3%上昇しましたが、韓国車は11%も上昇しました。アメリカ車とヨーロッパ車も問題点が大幅に改善しました。

JDパワーの自動車部門担当者は、「日本車の品質が悪くなったわけではないが、他のメーカーと比べ進化が遅い」とコメントしています。特にボイス・リコグ二ションをはじめインターフェースが弱いと指摘しています。

日本の家電はインターフェース、ソフトウェアの弱さが指摘されています。「ハードは1流、ソフトは2流」と家電業界にいる知人が言っていました。日本の自動車メーカーも同じ問題を抱えているのかもしれません。

ところで、車を変えるごとにJDパワーのアンケートが郵送されてきます。封筒にはマークシート式の質問用紙と1ドルの新札が同封されています。お金を受け取るから悪いと思って回答するのですが、質問の細かさ、多さにいつも驚きます。JDパワーは消費者調査では定評がありますが、経験上からも消費者の声を反映していると思います。

 
 [June 18 2015]  No 031843188

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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