2分でわかるアメリカ

2015/06/17ゴールドマン・サックスが消費者金融に進出か

ウォール街で最も影響力があるとされる投資銀行のゴールドマン・サックスが消費者金融へ参入する方針だと欧米の複数のメディアが報じました。

アメリカの消費者金融業界は8400億ドル(約105兆円)と巨大です。日本の「サラ金」とは少し違って、多くはクレジットカード会社によるもの。住宅ローンや自動車ローンのように担保を取らず、高い金利をとるのが特徴です。2007年に、ネット上での消費者金融に特化した「レンディング・クラブ」が急成長し、注目を集めていました。レンディング・クラブは半年前にIPOしたのですが、主幹事はゴールドマン・サックスでした。その際に、可能性を確信したのかもしれません。

ゴールドマン・サックスは先月、クレジットカード会社のディスカバー・ファイナンシャル・サービシーズの元CMOのハリット・タルワー氏をパートナーとして迎え入れたほか、消費者金融関係者を雇用しました。いかに本気がわかります。

146年の歴史を持つゴールドマン・サックスは投資銀行の雄。 ウォール街の投資銀行はこれまで銀行の免許を持っていませんでしたが、2008年の金融危機を受けてルールが変わり、ゴールドマン・サックスは持ち株会社に移行、同時に銀行の免許も得ました。

富裕層を相手にしたゴールドマン・サックスのウェルス・マネージメントの最低預かり金額は1000万ドル(約12億5000万円)とどこよりも高いです。大企業や有力企業、超富裕層だけを対象にしてきたゴールドマン・サックスが、消費者金融に参入するのは一種のサプライズで、ウォール街で話題になっています。しかも、アナログではなく、デジタルの消費者金融。詳細は決まっていませんが、1万-2万ドル(約250万円)程度の金融のようです。伝統的なウォール街が変わるかもしれません。

 
 [June 16 2015]  No 031843186

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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