2分でわかるアメリカ

2015/06/13米国の半額、東京ディズニーランド

「世界一安い日本のディズニーランド」と出した記事をReutersが4月末に配信しました。東京のディズニーランドの大人の入場料は6900円、これに対しカリフォルニア(ロサンゼルス郊外)の入場料は円換算で約1万1400円、フロリダが約1万2500円。東京ディズニーランドの料金はアメリカの約半分だと解説しました。

サービス内容が国ごとに異なるため単純比較はできないが、パリや香港のディズニーランドと比べても安いとしています。大阪のUSJも安く、外国人客が急増していると伝えました。
日銀が公表している外国為替市況によりますと、記事が配信された4月27日の円相場の中央相場は118円94銭。一段円安が進んだため、東京ディズニーランドやUSJは、外国からみるとさらに安くなったことになります。

日本人の投資家と60万ドルの不動産について話をしたことがあります。最近のことです。「1ドル=80円で計算すると4800万円、1ドル=125円で計算すると7500万円」。アメリカ人にとって60万ドルは額面通りですが、円で考える日本人にとっては、2、3年前と比べ大幅に高くなったことになります。為替のマジックともいえますが、差があまりも大きい。

一昨日、ロサンゼルス国際空港に行きました。正午前後は日本からの便が集中するため、到着ロビーは日本人であふれていました。いまの円相場の水準でアメリカに来ると、ホテルやレストラン、タクシーなど全ての物価が50%程度高く感じると思います。アベノミクスの前までは安かったので、大きな違いがあります。それでも、アメリカを旅行する日本人が多いことは一種の驚きです。アメリカ以外でも、日本人がパリに行くと物価が50〜80%程度高く、ロンドンに行くと倍近いと感じると思います。

日本を訪れた外国人は購買力が大幅に上がったと感じ、外国を訪れる日本人は購買力が大幅に下がったと感じます。東京株式相場が大幅に上昇しましたが、ドル換算ではそれほど上がっていません。「アベノミクスをきっかけに日本人が貧乏になった」、と10年後、20年後に解説されるかもしれません。

 
 [June 12 2015]  No 031843184

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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