2分でわかるアメリカ

2015/06/10寿司とSushi

ロサンゼルスから車で2時間ほど南に走るとカールスバッドという街があります。近くにはレゴランドやシーワールドがあり、家族向けのリゾート地として知られる街です。そのダウンタウンにある「ブルーオーシャン」というレストランで昨夜、夕食をとりました。アメリカ人の知人のオススメのレストラン。

早い時間でしたが、ほぼ満席でした。「シーフード」を予想していたのですが、Robata (炉ばた焼き)とSushi(寿司)のレストラン。日本食レストランというより、リゾートっぽいおしゃれなレストラン。地元住民と観光客、カップルや家族連れは全員白人。シェフを含めた従業員は白人とメキシコ人でした。こういうレストランで食事をすると、Sushiがアメリカ人の食生活の一部になっていると強く感じます。

調査会社IBISワールドによりますと、全米でSushiをメインにした企業数は4181あり2万4354人を雇用、20億ドル(約2500億円)の売上高をあげています。1980年代にカリフォルニア・ロールが登場したのがきっかけとなり、全米に広がりました。今後10年は年率2.9%のペースで増加する見通し。IBISワールドは、Sushiはアメリカで革新的な発展を遂げていると解説しています。

革新的な発展とはなにか。カリフォルニア・ロールの他に、ソフトシェルクラブとアボガドをサーモンやマグロで巻いた「レインボースパイダー」、マヨネーズで味付けされたカニサラダに白身の魚が乗った「フレンチキス」など。中身もネーミングも独自に進化しています。レインボースパイダーをつまみながら、松竹梅の日本酒やサッポロビールを飲む、というのが典型的なアメリカ人のSushiの食べ方です。外食のほとんどはSushiという人も少なくありません。若いカップルのデートスポットにもなっています。

「これは寿司ではない」「白人が握る寿司はたべない」という日本人がいます。考えてみると、日本人は、日本人シェフがつくるイタリアンやフレンチを喜んで食べています。喫茶店では、日本で独自に進化した「ナポリタン・スパゲティ」が人気です。レインボースパイダーは「寿司」ではなく、アメリカの「Sushi」として受け入れるべきではないかと思います。これはこれで美味しいです。

 
[June 09 2015]  No 031843181

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.01.19 更新NY連銀総裁の警告不法移民を減らし、麻薬取引や人身売買などの犯罪を撲滅するためメキシコとの国境にスティール製の壁を建設するとのトランプ大統領の公約。国境警備の強化には賛成するもの…
  • 2019.01.18 更新ウォール街、株強気派増える17日のニューヨーク株式マーケットでは、モルガンスタンレーの決算が予想を下回ったことなどが影響し売りが先行しました。ただ、下げ幅は限定的。後半の取引で上昇に転じ…
  • 2019.01.17 更新メイ首相続投、5つのシナリオメイ首相が提示したEU離脱協定案の賛否を問うイギリス議会下院の投票が15日夜実施され、反対多数で否決されました。メイ首相が率いる与党・保守党からはEU離脱派と残…
  • 2019.01.16 更新政府閉鎖のネガティブ効果メキシコ国境の壁建設の予算をめぐるトランプ大統領と民主党の対立が続いています。解決に向かう兆候はまったくみられません。9つの省庁の予算が切れ、政府機関の約25%…
  • 2019.01.15 更新破たんした電力会社、どうなるカリフォルニアで起きた山火事をめぐり、一因をつくったとされる電力大手PG&Eが今月29日にチャプター11(日本の民事再生法に相当する連邦破産法第11条)の適用を…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ