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2015/05/29何故ランボルギーニはSUVをつくるのか

「ランボルギーニ」と聞いて何を想像しますか。流線型のスーパーカー。跳ね上げ式のドア。超高額でお金持ちの象徴。そのイタリアのメーカーが27日、新型のSUV「URUS(ウルス)」を生産すると発表しました。「ウルス」とは、最近絶滅したヨーロッパの野生の雄牛という意味です。

ランボルギーニには、「ウラカン」と「アヴェンタドール」の闘牛に関連した名前がついた2つのラインがありますが、「ウルス」は3つ目のラインとして、イタリアのボロニューゼの工場で生産、2018年に販売を開始します。親会社のフォルクスワーゲンとグループ会社のアウディによる共同プロジェクトです。http://bit.ly/1G0Jl76

「ウルス」の詳細は明らかにされていません。2012年の北京モーターショーで発表されたSUVコンセプトカーは、背が低く、軽量、最大出力は600馬力と公表されました。ターゲットとする市場としてアメリカ、中国、中東、イギリス、ドイツ、そしてロシアをあげていますので、価格はおそらく日本円で4000万円程度ではないかと想像します。

スーパーカーのメーカーが何故SUVをつくるのか。儲かるからです。投資情報サイトのモートレイ・フールによりますと、ポルシェの売上高はフォルクスワーゲン・グループの全売上高のわずか1.7%にすぎませんが、利益の22%を生み出しています。ポルシェの利益のほとんどはSUVの「カイエン」によるものです。高級SUVはドル箱なのです。ポルシェはカイエンの成功を受け、小型版「マカン」も発売、好調のようです。

一方、高級車メーカーのロールスロイスも2018年にSUV「カリナン」を発売する計画です。同じルーツのベントレーも来年SUVを発売します。さらに、アストン・マーティンもSUVに近いモデルのコンセプトカーを発表しています。

ランボルギーニは当初、「ウルス」を年3000台生産、販売する計画です。ランボルギーニの去年の生産販売台数は2530台でしたので、いかに本気かがわかります。3年後に世界のどこかで見かけるかもしれません。

 
[May 28 2015]  No 031843173

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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