2分でわかるアメリカ

2015/05/23「お金持ちの掟85」ラッキーカントリーの女性

JETROシドニー事務所の平木調査部長は、オーストラリアを「ラッキーカントリー」と表現しました。国土が日本の30倍と広く、鉄鉱石や天然ガスが豊富、農業や酪農が盛ん、海外からの投資が絶えることがなく、社会保障制度が充実、治安がよく、人口がほどよいペースで増加している恵まれた国という意味です。

ラッキーカントリーの国民の平均年収は政府統計で約7万5000豪ドル(約712万5000円)。アメリカや日本より大幅に高い。ただし物価も高い。住宅価格の平均が100万豪ドル程度(約9500万円)のシドニーでは、世帯年収が14万豪ドル(約1330万円)あっても豊かさを実感できないと地元のABCテレビが伝えています。

豊富な天然資源、そして高い不動産相場を反映して、オーストラリアには鉱山や不動産投資で資産を築いた資産家が目立ちます。Forbesの2015年オーストラリア版のトップは、鉄鉱石取引で成長したハンコック・プロスペクティングのジーナ・ラインハート氏、シドニーのアパート建設のハリー・トリグボッフ氏、ショッピング・モール経営のフランク・ロウイ氏、カジノ経営のジェイムス・パッカー氏、そして資源大手グレンコアのCEOであるイアン・グラセンベルグ氏が続きます。

また、オーストラリアのお金持ちリストには、女性が目立ちます。全体のトップのラインハート氏の資産額は117億米ドル(約1兆4000億円)と飛び抜けています。ただ、資産のほとんどは相続したもの。一方で、実業家も少なくありません。スタートアップへの投資で成功したヴィッキー・テオ氏、トガ・ホテル・グループのシャルロット・ヴィドール氏、そして小売のヘイゼル・ロウ氏らは自ら資産を築きました。

2002年にアカデミー賞主演女優賞を受賞した国民的スターのニコール・キッドマン氏もオーストラリアのお金持ちリストにランキング入りしています。個人資産額は3億3100万豪ドル(約313億円)。映画の出演料や広告の契約などが主な収入源です。この他、カイリー・ミノグ、ケイト・ブランシェット、エル・マックファーソンら、世界のエンターテイメント界で活躍する女性もオーストラリアのお金持ちリストに入っています。
 

[May 22 2015]  No 031843169

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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