2分でわかるアメリカ

2015/05/22シドニーの中の日本

シドニーに滞在して強く感じることは中国人の存在感の大きさです。とにかく目立ちます。CBDと呼ばれる中心部では中国人の家族連れ、北側のチャッツウッドの駅前は「ここは上海か」と思えるほどローカルの中国人であふれています。英語と中国語が併記された表記が多く、チャイニーズ・レストランもやたら多いです。オーストラリアドルが中国の経済指標に一喜一憂するというのも理解できます。

それに比べ、日本の存在感はあまりありません。ABS資料をもとにJETROがまとめた統計によりますと、日本のオーストラリアへの直接投資は2011年から3年連続で減少しました。一方、中国からの直接投資は3年連続上昇と対照的。投資残高は、過去の分があるので日本の方が大きいですが、中国に追い越されるのは時間の問題だと思います。

ただ、日本車は多いです。タクシーのほとんどはトヨタ車。ただ、アメリカなどで人気のプリウスは非常に少ない。ガソリンが日本並みに高いのに不思議です。現地生産されたカムリが目立ちますが、トヨタはオーストラリアでの現地生産からの撤退を既に表明しています。人件費がアジア諸国と比べ大幅に高く、採算が合わなくなったことが背景です。将来は、日本車にかわり、韓国車が増えるかもしれません。

もう一つ。非常に目につく「日本のもの」があります。「巻き寿司」です。至るところに「巻き寿し」のスタンドがあります。歩きながら「巻き寿司」を食べるローカルもいます。「チキン唐揚げ」「海老てんぷら」など寿司というより、おにぎりに近いものですが、値段が日本円に換算して300円程度でランチやスナックに大人気。オーストラリア人の食生活の一部になっています。ただ、ショップの店員のほとんどは韓国人で、本当の日本食といえるかどうか微妙です。

本格的な寿司も人気がありました。漫画「美味しんぼ」に登場したシドニー中心部にある「AZUMA」は高級店ですが、白人のビジネスマンやカップルでいっぱいでした。味は日本でした。

 
 [May 21 2015]  No 031843168

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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