2分でわかるアメリカ

2015/05/20「世界一おいしい朝食」は世界一か

オーストラリアのシドニーに世界で最も美味しい朝食を出すレストランがあると聞きました。あまりにも美味しいため、ハリウッドのセレブがわざわざ食べにくるほどだと。「bills(ビルズ)」というレストランです。

本当に世界で最も美味しいのか。その根拠は何か。インターネットで調べると、2002年1月9日付のThe New York Timesのコラムがみつかりました。

「The Egg Master of Sydney(シドニーの卵の達人)」と題されたコラムは、イギリスの新聞が「世界で最も美味しいスクランブル・エッグを出す」と表現したレストランの、グルメ担当による体験記でした。卵料理のほか、オーナー・シェフのビル・グランガー氏がメルボルンでみつけた古本のレシピでつくったリコッタ・ホットケーキなどを詳しく伝えています。絶賛とまではいかないまでも、高く評価しています。http://nyti.ms/1FTkAq1

実際に行ってきました。シドニーの中心部に近いダーリングハースト地区にある一号店。40席しかない坂道の途中のレストランというより小さいカフェ。古いビルのため、店内にトイレすらありません。(外に出て、地下にトイレがあると聞きました)。シェフ一人と助手、そしてウェイトレスが4人。行列を予想していたのですが、空いていました。

評判のスクランブル・エッグと有名なリコッタ・ホットケーキは確かに美味しい。どちらかというと、家庭の味。でも、ローカルの客は別のものを食べていました。週末には300人が訪れ、30分ほど待たされることがあるとウェイトレスが話していました。ハリウッド・セレブに関しては、ニコール・キッドマン、キャメロン・ディアスらが本当に食べにきたそうです。でも、日本人が最も目立つとも聞きました。

「bills」は、シドニーの3軒のほか、ロンドンに2軒、ソウルに3軒を展開しています。日本では、お台場、表参道、七里ガ浜、横浜の4カ所にあります。つまり、日本の店舗数が最も多い。ホノルルのワイキキ近くにも出店しています。日本人の観光客狙い。

シドニーを訪れる前に日本とアメリカで1冊ずつガイドブックの2015年版を購入しました。日本のガイドブックにはもちろん「bills」の情報が詳しく載っていましたが、アメリカのガイドブックでは紹介されていませんでした。マーケティングやメディアの影響を受けやすい「日本人が信じる世界一の朝食」と表現する方が正確かもしれません。確かに美味しいですが、個人的には和食の朝食が一番だと思いました。

[May 19 2015]  No 031843166

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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