2分でわかるアメリカ

2015/05/08アメリカの中国

アメリカで、中国関連のニュースが最近特に目立ちます。一般紙や経済紙、テレビの主要なニュース番組で、日本を含めた海外ニュースと比べ扱いの大きさ、多さが飛び抜けています。中国にポジティブなニュースもネガティブなニュースも。

今日7日は、中国のアリババの張勇COOがCEOに昇格する人事がアメリカで幅広く報じられました。アリババはこの日決算を発表したのですが、それよりも人物に焦点を当てた報道は、日本のメディアと切り口が違います。張勇氏が英語でインタビューに答えています。アリババは、アメリカでビジネスを展開していませんが、アマゾンと並ぶ世界有数の電子商取引会社として、動向がアメリカで最も注目される企業の一つになっています。

前日には、経済チャンネルのCNBCが、中国発のハンバーガー店がニューヨークにオープンすると報じました。Uncle Sam’sという店で、シュウマイ入りやカルビ入りなどアジア風味付けをした少し高めのハンバーガーを提供します。アメリカでは、ファーストフードのマクドナルドが苦戦する一方、ファーストカジュアルのShake Shackなどが伸びていますが、Uncle Sam’sは、値段やコンセプトなどがShake Shackと真っ向から対抗する内容です。北京に2店舗しかないそうですが、「街のニュース」をCNBCが取り上げたことに少し驚きました。

一方、Los Angeles Timesはつい最近、ロサンゼルスのダウンタウンが中国企業の大規模開発で高層インテリジェントビル街に変わりつつあるとトップで詳しく報じました。中国の大手不動産開発会社の女性CEOが次々と高層ビルの建設に着手しているとしています。

アメリカで「中国」が連日大きく報じられるのは、それだけ注目され、影響度が高くなっているからだと思います。これまでは「中国は異質」という切り口の報道が多かったのですが、いまでは同じ価値観を共有しアメリカと競争する、もしくは動向がアメリカに大きく影響するという切り口になっています。世界はすでに、米中2大国時代になっていると感じます。

 
[May 07 2015]  No 031843158

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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