2分でわかるアメリカ

2015/05/01大地震リスクが高い世界の7都市

ネパールで25日に発生したM7.8大地震の死者数が5900人を超えました。被災者の生存率が著しく下がるとされる発生後72時間が経過したため、犠牲者が今後大幅に増えることが予想されます。

ネパールは地震多発地帯として知られています。インド・オーストラリア大陸が乗るプレートとユーラシア大陸のプレートがぶつかる地帯で、世界最高峰のエベレストを含むヒマラヤ山脈は、2つのプレートに押し上げられてできました。

大地震の可能性を何度も警告されながらも、人口が集中する首都カトマンズでは耐震構造の建物が少ないと指摘されています。被害を大きくした要因の一つだとみられます。

アメリカ内務省の傘下にあるアメリカ地質調査所(USGS)のデヴィッド・ワルド氏は、NBCのインタビューに対し「カトマンズと同様もしくはそれ以上の被害がでると予想される都市が世界に7つほどある」と指摘しました。

7都市とは、パキスタンのイスラマバード、インドネシアのジャカルタ、フィリピンのマニラ、イランのテヘラン、トルコのイスタンブール、エクアドルのキト、そしてペルーのリマです。いすれも人口が集中する大都市で、地震が起こりやすい地域に位置しています。

アメリカ・カリフォルニアのサンフランシスコや、日本の太平洋側の大都市も大地震に見舞われる可能性が高いと予想されています。しかし、耐震建築が進んでいるため、予想される犠牲者数は7つの都市と比べ大幅に低いとワルド氏は語っています。7つの都市は、カリフォルニアと比べ、被害が100倍、1000倍、さらには1万倍になるリスクがあるとコメントしました。

NBCによりますと、1980年以降で最も犠牲者が多かった地震は、22万2000人が死亡した2010年のハイチ地震、それに地震と津波で約22万人が犠牲になった2004年の東南アジアの地震の2つだそうです。いずれも、貧困層の人口が多く、耐震構造の建物がほとんどない地域でした。

 
 [April 30, 2015]  No 031843150

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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