2分でわかるアメリカ

2015/04/28警告されていたネパール大地震

ネパール中部で24日に発生した大地震で、インドなどの近隣国を含め死者数が3800人を超えました。インドやパキスタンが医薬品や食糧などを輸送、中国やアメリカなどが救助隊を派遣しました。日本も援助隊を派遣しましたが、空港の混乱で現地入りできていないようです。ネパール政府は、最終的な死者が1万人にのぼるおそれがあるとしています。

ネパールを襲った地震の規模はM7.8。人口が多い首都カトマンズを直撃したことで被害が大きくなりました。ネパールは、陸側のユーラシアプレートと海側のインド・オーストラリアプレートの衝突帯があることから、過去に何度も大規模な地震が発生しています。ここ数年、内外の複数の地質学者が「近く大規模な地震が起きる」と警告していました

アメリカの学者は、ネパールの首都カトマンズ周辺にM8もしくはそれ以上の地震が近く発生し、1万人以上の犠牲者がでると何度も警告していました。CNNによりますと、ネパールではアメリカの国際開発機関のネパールを拠点とする研究員が、1934年のネパール巨大地震と同規模の地震が近く起こる可能性と耐震対策の遅れを指摘するレポートを2013年に発表していました。

地質学者は、アメリカ西海岸でも大規模地震が起きると警告しています。最新の調査では、30年以内にM6.7超の地震が起きる可能性が99%あるとされています。特に、サンフランシスコを含むカリフォルニア北部で発生する可能性が高いと予想しています。

一方、朝日新聞によりますと、日本政府の地震調査研究推進本部が去年12月に発表した「全国地震動予想地図」改訂版では、今後30年以内にM6超の地震が起こる可能性が、横浜市は78%、千葉市が73%、和歌山市が73%などと予想しています。南海トラフ地震の発生が想定されている太平洋側で確率が高い傾向があります。

世界のどこかで大地震が起こるたびに、地震の恐ろしさと対策の必要性を改めて考えるのですが、時間が経過する度に警戒感が薄れていきます。その繰り返しです。「常に警戒する」習慣をつけたいと思います。

 
 [April 27, 2015]  No 031843147

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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