2分でわかるアメリカ

2015/04/24アメリカはいくらで買える?

1980年後半の日本。バブル経済がピークに近づく頃、「東京の山手線内の土地価格でアメリカ全土が買える」とか「皇居の土地の値段はカナダ全体と同じ」などと言われました。カリフォル二ア州より面積が狭い日本が、土地神話、資産バブルに沸いた時代でした。

日本のバブルの頃は深く考えなかったのですが、アメリカ全土の土地の価格とはいったいいくらなのか。The Wall Street Journalが「アメリカの価値はいくら?」と題する興味深い記事を掲載しましたので、その要旨をご紹介します。

アメリカ政府のエコノミストによりますと、ハワイとアラスカを除く48の州と首都のワシントンDCを含めた18億9000万エーカーの土地の価値は22兆9800万ドル(約2757兆円)です。土地だけの価値で、建物や道路、湖や川などは含まれていません。世界最大経済のアメリカの去年のGDPの1.4倍に相当します。エコノミストの試算は商務省の報告書に組み込まれました。

州別では、カリフォルニアが3兆9000億ドルと最も高く、バーモント州は440億ドルと最も安い。エーカーあたりではニュージャー州が最も高く、ワイオミング州が最も安かったです。

このほか、商務省が公表したレポートには興味深いデータがありました。アメリカの連邦政府が所有する土地、日本風に言えば国有地は、全体の24%で、その価値は1兆8000億ドルでした。連邦政府が抱える債務の約10%に相当します。開発された土地は全米の5.8%しかありませんが、価値は全体の50.7%を占めます。また、全米の土地の47%は農地で、ネブラスカ州では土地の97%が農地でした。

試算は金融危機後の2009年の価値を基準にしています。過去5年で不動産価格が大幅に上昇したので、再度計算すると、大幅に高くなっているとみられます。

日本政府のエコノミストも同様の計算をして欲しいです。その際は、バブル時代との比較をすると面白いかもしれません。

 
[April 22, 2015]  No 031843144

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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