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2015/04/15あの有名ブランドの子孫が有罪

「Nina Ricci(ニナ・リッチ)」は世界で知られたフランスのファンション・ブランド。特に香水が有名ですが、今週は社会ニュース、日本風に言えば「三面記事」で有名になりました。

ニナ・リッチは、イタリア生まれのマリア・ニナ・リッチが1932年にフランス・パリで創業しました。洗練された女性的なデザインが評判となり、ヨーロッパ各地、そしてアメリカで成功します。そして、息子のロベールが中心となって開発した香水がヒット。特に、1948年に発表したL’Air du Temp(レール・デュ・タン)が大ヒットしました。

そのロベールの娘、つまりマリア・ニナ・リッチの孫にあたるアレット・リッチ氏に対し、パリの裁判所が有罪判決を下しました。脱税及びマネーロンダリングの罪で、3年の禁固刑と100万ユーロの罰金、そしてパリとコルシカ島にある住宅の差し押さえ処分が言い渡されました。20年に渡ってスイスの口座を使って父からの遺産を隠していたと判決の理由を述べました。

アレット・リッチ氏への脱税容疑がかけられたきっかけは、5年前のリークです。HSBCスイスの社員が、フランスの司法当局に大量の顧客情報をリークしました。多くの著名人が含まれていましたが、有罪が確定したのはアレット・リッチ氏がはじめてです。フランスの司法当局は、約70人の容疑者を刑事訴訟の対象として捜査を続けています。

ニナ・リッチの香水レール・デュ・タンは「時の流れ」、時を超えて人を魅了し続ける香りという願いがこめられています。アメリカでも依然として人気商品です。60年以上に渡るロングセラー。偉大な祖母と父の名声、そして脱税、いろいろ考えさせられます。

 
 [April 14, 2015]  No 031843138

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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