2分でわかるアメリカ

2015/04/09ファンドマネージャーの「愛の生活」、投資成績に大影響

ファンドマネージャーが結婚、もしくは離婚すると、投資パフォーマンスが悪化する。しかも何年も続く。The Wall Street Journalが興味深い調査を紹介しました。「なぜ、ファンドマネージャーの愛の生活を心配する必要があるか」と題する記事です。

アメリカのフロリダ大学とシンガポール・マネージメント大学が、1994年から2012年までのバークレイズ・ヘッジ・データベースやモーニングスターズなど複数のファンドの投資パフォーマンスの記録、そしてアメリカの13の州の婚姻の記録などを分析したものです。98の結婚と76の離婚が対象になりました。研究結果は数ヶ月後に発表される見通しですが、今回はその中間報告です。

中間報告の冒頭には、ビリオネアーのヘッジファンド・マネージャー、ポール・チューダー・ジョーンズ氏の2013年のコメントが引用されています。「離婚の過程にあるヘッジファンド・マネージャーの投資パフォーマンス、リターンは、どのヘッジファンド・マネージャーと比べても10-20%低い」と。

共同研究の分析では、ファンドマネージャーが離婚の前後3か月間は投資パフォーマンスが4.3%悪化、離婚後の2年間は年率にして2.3%悪化するという結果がでました。

結婚もパフォーマンスに悪影響があります。結婚の前後3ヶ月間は3.1%悪化、結婚後2年間の投資パフォーマンスは、年率に換算して3.2%悪化しました。

研究対象には、ウォール街があるニューヨーク、その隣のニュージャージー、そしてファンドが多いマサチューセッツのファンドマネージャーが含まれていません。公開データに制限があるからだと想像します。もしこれらの地域に住むファンドマネージャーを含めると、結果が多少変わるかもしれませんが、結婚や離婚が集中力に影響することを考えると、理解できる研究結果だと思います。

 
[April 08, 2015]  No 031843134

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.19 更新17案件プラストランプ大統領が今週21日にフロリダに移動、16日間のクリスマスおよび年末年始の休暇に入るそうです。メキシコとの国境に壁を建設する予算で議会と対立、政府機関の一…
  • 2018.12.18 更新サンタクロース・ラリー来ない?クリスマスの前後から1月にかけて株式相場が上昇することを「サンタクロース・ラリー」と言います。クリスマスが近づくにつれ節税のための売りが減少、1月は新規の資金が…
  • 2018.12.15 更新トランプ大統領、任期全うできるか12月9日からの1週間は、トランプ大統領にとって就任以来で最悪の週だった。ワシントンポストのコラムニストが伝えました。確かに、トランプ大統領に打撃となるニュース…
  • 2018.12.14 更新アメリカのガラパゴス日本に帰国する際は非接触型ICカードを使っています。JR東日本のSuicaや首都圏の地下鉄やバスで利用できるPASMO。コンビニや自販機でも使えて便利だと思いま…
  • 2018.12.13 更新FRBの利上げけん制、最後のプッシュアメリカのトランプ大統領が11日、ロイターのインタビューを受けました。ウォール街で話題に。金融情報に強い通信社による単独インタビューのため、慎重に準備したことが…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ