2分でわかるアメリカ

2015/04/08コインを捨てるアメリカ人

空港で搭乗手続きを終え、最初に通過するのがセキュリティ・チェック。アメリカの空港でセキュリティ・チェックを担当するのはTSAです。Transport Security Administration(国土安全保障省の運輸保安庁)の略語。

TSAの検査では、コンピュータを鞄から出し、靴を脱ぎ、100cc以上の液体を捨てるほか、ポケットの中の金属物質を取り出す必要があります。スクリーンでアラームが鳴るからです。この際、少額のコインを捨ててしまう人が少なくありません。アメリカの話。個人的に、何度も目撃しました。

TSAで捨てられた、もしくは箱に入れられたコインなどの総額は、2013年に63万8142ドル64セントにもなったそうです。日本円に換算すると約7657万円になります。2012年よりも10万7000ドル多く、2011年と比べると約15万ドル増えました。去年2014年の最終統計はまだですが、67万5000ドル(約8100万円)に増えた模様

景気が回復し飛行機の利用者が増えた、検査が厳しくなった、などTSAで落とされたお金が増える傾向にある原因がいくつか考えられます。ただ、本当の原因ははっきりしません。

それでは、お金はどうなるのか。

CNBCによりますと、連邦の法律では、TSAがお金をもらい、保安のため使うことになっているそうです。空港によっては、寄付をします。例えば、デンバーの空港では、ホームレス支援のチャリティに寄付します。施設の改善に使う空港もあります。

ところで、先日、車で信号待ちをしている時、前の車の女性がハンドバックの中を掃除していました。窓から中のホコリを出していました、その際にコインが大量に落ちるのを目撃しました。女性は全く気にせず、そのまま立ち去りました。拾おうと思いましたが、交通量が多く危ない。諦めました。また、ウォーキング途中に歩行者用道路でコインを拾うこともよくあります。1セントと10セントを合わせて1ドル以上を拾ったこともあります。空港に限らず、アメリカではコインを捨てる人が多いと思います。信じられないのですが、本当です。TSAでコインが貯まるのもわかるような気がします。

 
 [April 07, 2015]  No 031843133

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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