2分でわかるアメリカ

2015/04/03アメリカ人の3分の1は貯金なし

ある程度想像していたものの、それでもショッキングな調査結果がでました。USA Todayは、アメリカ人の3分の1、およそ7200万人は貯金がないと伝えました。

ネイボア・ワークス・アメリカが1035人の成人を対象に実施したアンケート調査によりますと、34%の人が緊急用の貯金がないと答えました。また、90日以下の生活に必要な貯金しか持っていないと答えた人は47%もいました。ネイボア・ワークス・アメリカの代表は、多くのアメリカ人が金融危機から立ち直っていないとコメントしました。

個人向けに金融情報を提供しているバンクレート・ドットコムの調査でも類似した結果が出ています。全く貯金していないと答えた人が18%いました。28%の人は、貯金額は収入の5%以下と答えています。

「アメリカ人は貯金をしない」と過去に何度も聞きました。生活費を除いた収入のほとんどは消費、一部は投資に回すとされています。ネイボア・ワークスとバンクレートの調査結果は、それを裏付けるものです。ただ、懸念されるのは、余裕がなく、投資にはほとんど回っていない可能性があることです。

3日に、3月の雇用統計が発表されます。どういう結果になるか不明ですが、全体の基調として、雇用者は増え、失業率は低下する傾向にあります。ただ、職が見つからない人も依然として多く、前回の2月の労働省の統計では、失業者の平均失業期間は31.7週でした。約4.5ヶ月です。会社の都合で失業した人には失業保険が支給されますが、保険を受け取れない人は、貯金がないため、失業すると直ぐに生活苦に陥ります。

世界の富が集まり、ビリオネアーが世界で最も多いアメリカの中間層の暮らしは決して楽ではありません。

 
[April 02, 2015]  No 031843130

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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