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2015/03/17「眠らない街」が変わる

週末にラスベガスに行きました。「眠らない街」「ギャンブルの街」で知られるラスベガスですが、最近は新しい顔を持ちつつあります。

ホテルのカジノフロアには、去年訪問したときより人が増えているように感じました。英語のほか、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語、そして日本語が聞こえ、世界中の人が集まっていることがわかりました。ただ、非常に混んでいるという印象はありませんでした。一方、レストランはどこも混んでいました。ショーのチケットもなかなかとれない。

2006年をピークにした不動産バブルの崩壊、2007年から2008年の世界的な金融危機のダブルパンチで、ラスベガス経済は急減速しました。その冷え込み方は全米で最も深刻、「不良債権の都」という汚名までつけられました。不動産相場は上昇に転じましたが、中心地から車で10分ほど行くと、建設が止まったアパートなどが目に入り、回復途上にあるという印象を受けました。ラスベガスのカジノ収入は2008年から2010年までに約20%減少しました。

2010年を底にカジノ収入は回復しました。しかし、2014年に入り小幅ながら前年比で減少しました。ただ、ラスベガス経済が減速したわけではないようです。カジノホテルの部屋稼働率が上昇、部屋あたりのレートが前年比で15%上昇しました。レストランや小売店の売り上げが堅調、展示会スペースの稼働率も8%上昇しました。

かつて、ラスベガス経済の約半分はギャンブル関連の収入が占めていました。しかし、いまやカジノ収入は全体の3分の1、クオリティが高いレストランやショー、世界中から訪れる展示会参加者に対応できるインフラを背景に、カジノ以外の収入が堅調に増えています。ラスベガス市によりますと、2014年に訪れた人は4100万人と、はじめて4000万人の大台に乗せました。近い将来、4500万人に増やしたいと市は考えています。

カジノ収入依存のかつてのラスベガスは「夜眠らない街」であり「日中に寝る街」でした。それが本当の意味で「24時間眠らない街」に変わりつつあります。

 
[March 16, 2015]  No 01056579

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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