2分でわかるアメリカ

2015/03/13東日本大震災4年、欧米の関心は依然“放射能”

東日本大震災から4年。犠牲になられた方のご冥福をお祈りするとともに、避難生活を余儀なくされている方に心よりエールをおくりたいと思います。

東日本大震災から丸4年を迎えたというニュースは欧米でも広く報じられました。特に福島原発や放射能に関する報道が目立ちました。4年経ったいまも、海外の関心が「放射能」にあることをあらためて印象づけました。

アメリカの唯一の全国紙であるUSA Todayは「福島原発の周辺は依然として通常の10倍の放射線があり、大規模な除染作業にもかかわらず多くの町は立ち入り禁止地区になったままだ」と伝えました。Los Angeles Timesは「4年後、福島原発の作業は依然困難のまま」と題する長編の記事を掲載しました。The Washington PostやThe New York Timesなどの有力紙も原発事故のその後を中心に報じました。

また、複数の欧米メディアが、ドイツのベルリン出身の3人のアーティストが作成した「福島ウォーター」のビデオクリップを取り上げました。日本の企業が、福島原発近くの汚染された「福島ウォーター」を新しいエナジー・ドリンクとして開発、日本で人気となり、輸出もはじめたというストーリーです。当然ですが、フィクションです。

イギリスのThe Guardianは、ベルリンのアーティストが作成した「福島ウォーター」は不謹慎だが、福島原発からいまもなお汚染水が太平洋に流れ出ているという重要な問題を提起していると伝えました。

「放射能が怖いから日本へは行かない」という話は最近聞かなくなりました。しかし、ロサンゼルスの寿司屋では、日本から輸入された寿司ネタを避けるアメリカ人がいまもいると聞きました。

ロサンゼルス郊外のロングビーチでは、海洋学の専門家と水族館が、福島原発からの汚染水がカリフォルニア沖に到達しているとの懸念が少なくないことから、「水泳やサーフィンをしても安全か」などの質問に答えるイベントを「事故から4年」にあわせて開きました。全米科学アカデミーは去年12月、福島原発から流れ出た汚染水がアメリカ西海岸沖に達してことを確認する研究結果を発表しています。

 
[March 12, 2015]  No 01056577

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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