2分でわかるアメリカ

2015/03/07「お金持ちの掟75」1億2000万円で何が買えるか

英語でmillionaire (ミリオネア)という言葉があります。日本語では「億万長者」。お金持ちの通称ですが、$1million(ワン・ミリオン=100万ドル=約1億2000万円)の資産を持っている人を、2015年のいま、お金持ちと言えるのか。

確かに大金で、物価水準が低い一部の発展途上国では十分過ぎる額かもしれません。しかし、現在のアメリカや先進国や地域では、お金持ちとはいえません。

ロンドンを拠点にする世界の不動産に関するコンサルティングをしているKnight Frank(ナイト・フランク)が興味深い調査をまとめたとCNBCが伝えました。「1ミリオンでどの程度の不動産が買えるか」を調べ、ランク付けしたものです。

ナイト・フランクの調査によりますと、最も高かったのはモナコ。$1millionで買えるのは、わずか17平米のアパートでした。日本のワンルーム・マンション、しかも小さめの部屋しか買えないということです。土地が狭いモナコの不動産は、単価が世界で最も高いことを示しています。

2位は香港でした。$1millionで買えるのは20平米の部屋。僅差で3位に入ったのはイギリスのロンドンで21平米の部屋でした。ロンドンに続く4位はアメリカのニューヨーク。$1millionで買えるのは34平米の部屋でした。もちろん、ボロボロのアパートではなく、高級アパートです。

CNBCは、これらと比べると、南アフリカのケープタウンとドバイはバーゲンのようだと伝えています。ケープタウンでは$1millionで204平米の部屋が、ドバイでは145平米の部屋が買えます。

ちなみに東京は86平米でした。東京に近いのはトルコのイスタンブールで84平米。このほか、モスクワは79平米、ロサンゼルスは57平米、上海は48平米、シンガポールは39平米で、いずれも東京より高いです。ドルベースで計算されたものなので、アベノミクスによる大幅な円安が影響しています。

日本人の多くは「東京の物価は高い」とまだ思っているかもしれませんが、失われた20年で状況が大きく変わりました。いまや「東京の物価も不動産も相対的に安い」と思います。
 

[March 06, 2015]  No 01056573

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.19 更新17案件プラストランプ大統領が今週21日にフロリダに移動、16日間のクリスマスおよび年末年始の休暇に入るそうです。メキシコとの国境に壁を建設する予算で議会と対立、政府機関の一…
  • 2018.12.18 更新サンタクロース・ラリー来ない?クリスマスの前後から1月にかけて株式相場が上昇することを「サンタクロース・ラリー」と言います。クリスマスが近づくにつれ節税のための売りが減少、1月は新規の資金が…
  • 2018.12.15 更新トランプ大統領、任期全うできるか12月9日からの1週間は、トランプ大統領にとって就任以来で最悪の週だった。ワシントンポストのコラムニストが伝えました。確かに、トランプ大統領に打撃となるニュース…
  • 2018.12.14 更新アメリカのガラパゴス日本に帰国する際は非接触型ICカードを使っています。JR東日本のSuicaや首都圏の地下鉄やバスで利用できるPASMO。コンビニや自販機でも使えて便利だと思いま…
  • 2018.12.13 更新FRBの利上げけん制、最後のプッシュアメリカのトランプ大統領が11日、ロイターのインタビューを受けました。ウォール街で話題に。金融情報に強い通信社による単独インタビューのため、慎重に準備したことが…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ