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2015/02/19「iCar」は凄い?

このところアップルの株価が連日最高値を更新しています。時価総額は日本円に換算して90兆円に迫る勢い。もちろん世界ナンバーワンです。

なぜアップル株が買われるのか。業績がいいから。確かにiPhone6の売上が好調で、業績は申し分ありません。それにしても高すぎる。4月に発売を控えるアップルウォッチへの期待感か。The Wall Street Journalは、アップルがアジアのサプライヤーに対し、第1四半期(1-3月)に500万-600万個のアップルウォッチの製造を依頼したと報じています。今年の販売個数が2000万に達するとの見通しもあります。アップルウォッチはウェアラブル端末の中で最もすぐれているものの、どれくらい売れるかどうかについてはアナリストの間でも意見が分かれます。では、なぜアップル株がこれほど高いのか。どうも「自動車」への期待が大きいようです。

先月ラスベガスで開催された世界最大の家電ショーCESでは、「スマートカー」が話題を独占しました。新自動車システム、もしくはコンピュータ化された自動車がIT業界の「次の目玉」になるとみられています。スマホと自動車がシームレスで繋がる「phone projection(フォン・プロジェクション)」を巡る競争は、Apple CarPlay とグーグルのAndroid Autoがリードすると予想されています。

グーグルが自動運転の乗用車を開発中であることは知られていますが、アップルも自動車の開発をはじめたとの噂が広がっています。Financial TimesやThe Wall Street Journal が「アップルが自動車業界から多くの人材を集めている」などと報じているほか、通信社のReutersは「アップルが自動運転の自動車を研究している」とする業界関係者の話を伝えました。

The Wall Street Journalによりますと、カリフォルニア・クッパチーノの本社近くに秘密のラボが去年作られ、Titan(タイタン)というコードネームで開発をはじめました。自動車業界や社内から集められた数百人がプロジェクトに参加しているとしています。製造委託先候補のオーストリアの会社とも会っているとThe Wall Street Journalが伝えました。ミニバンのような形になる可能性があるそうです。

クルマの新規開発には巨額の投資が必要です。アップルはキャシュリッチなので、この点は問題がありません。ただ、開発後に安全基準の審査を経て市場に出るまでは数年かかるとみられています。まだまだ先の話ですが、「iCar」への期待は早くも高まっています。Forbesは、アップルの自動車プロジェクトはアメリカ市場だけで約6兆円規模のビジネスになるポテンシャルがあるとするコラムを掲載しました。株価を見る限り、ウォール街の期待も相当高いと言えます。

 
[February 18, 2015]  No 01056561

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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