2分でわかるアメリカ

2015/02/06また破たん、3ヶ月で5社目

日本でも人気のアバクロンビー&フィッチから毎日のように大幅ディスカウントのメールが届きます。きょうはジーンズ半額セールの告知でした。冬物はセール価格から追加で60%割引。11月末のブラックフライデーのかなり前からセールが日常化しています。別のアパレル・ブランドのアメリカン・アパレルに勤めていた知人からは「業績低迷が当たり前になっている」と聞きました。アパレル業界は競争が激しく、生き残るのが大変のようです。

きのう、Cacheというアパレル会社が、日本の民事再生法に相当するチャプター11(イレブン)の適用を申請しました。モールを中心に全米で218店舗を展開する10-20代の女性向けブランドです。1976年にイタリアのミラノで創業、アルマーニやベルサーチなどの有名ブランドを最初にアメリカに持ち込んだ会社、とサイトに書いてありました。

Cacheは、フォーマルウェアで知られていますが、流行を追ってスポーツウェアを導入したこと、さらに1999年から2006年にかけて店舗数を倍近くに急拡大したことが裏目に出ました。9四半期連続で赤字を計上。債務額は5000万-1億ドルと推定されています。

アパレル会社が破綻したのは過去3ヶ月でCacheが5社目。Deb Shop、Delia’s 、Wet Seal、そしてBody Centralが去年12月以降に経営破たん、相次いでチャプター11の適用を申請しています。いずれも女性向けアパレルです。

一方で、H&M、Forever21、そしてZaraなどfast fashion(ファスト・ファッション)と呼ばれる流行服を大量に安価で提供する大型ショップが伸びています。アマゾンもファッション関連の扱いを大幅に増やしています。この傾向は、今後も続くことが予想されます。規模が小さいアパレル各社、特にティーンズ向けブランドの苦悩が続きそうです。

 
 [February 05, 2015]  No 01056552

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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