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2010/08/11美しすぎる大臣の挑戦


旧ソビエトのグルジア。日本でも知名度があるシュワルナゼ氏が初代の大統領に就任した国です。スターリンの出身地でもあります。

 
このグルジアのサアカシュビリ政権で就任したばかりのベラ・コバリア経済・持続的発展大臣(28)が、ストリップ・クラブで露出度が高いワンピースを着てポーズをとる写真が暴露され、スキャンダルになっています。

15年前に一家でカナダに移住したコバリアさんは、父が経営するパン屋を手伝っていました。今年2月の冬期オリンピックの応援でバンクーバーを訪問したサアカシュビリ大統領と出会い、グルジアへ帰国することを決めました。2人の間に何があったのかは不明ですが、その数ヶ月後にコバリアさんは経済・持続的発展大臣に指名されたのです。

あまりの若さとあまりの美貌で、グルジア国民ばかりかロシアなど旧ソビエト諸国でも注目されました。当然、サアカシュビリ大統領は「ミニスカートが似合うから任命した」と批判をあびています。グルジアの中央銀行の総裁は、「政治経験が全くない人をなぜ?」と納得がいかない様子。さらにロシアの大衆紙は「ストリップから大臣へ」とおもしろおかしく報道しています。

批判に対しコバリアさんは、地元紙に掲載された写真は10年前に撮影したもので、「職務に集中する」と反論しています。さらに、カナダに住むコバリアさんの父親は、「娘が小さなパン屋を大きな卸売り会社に成長させた」と擁護しています。

映画配給会社に勤めている友人から聞いたのですが、「グルジアのテレビでは、海賊版のハリウッド映画を堂々と放送している」そうです。また、数ヶ月前は地元テレビが、「ロシアの戦車の模型を本物と間違え、ロシアがグルジアに侵攻した」と間違って報道し、世界中で笑いものになりました。コバリアさんの写真はフェイスブックから登用したもので、10年以上前のパーティの写真なのでストリップ・クラブとは関係がない可能性が高そうです

今回のスキャンダルで、コバリア経済・持続的発展大臣は、旧ソビエトだけではなく、世界中で注目されることになりました。彼女のツィッターを読むと、グルジアの経済発展に西側の手法を取り入れようとしているのがわかります。美しすぎる大臣の挑戦は、始まったばかりです。

[August 10, 2010] No 010224

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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