2分でわかるアメリカ

2015/01/08世界最大の家電ショーの異変

きょう7日はロシアのクリスマスです。といっても、アメリカでは認識されていないので、アメリカ企業で働くロシア人の妻は普段通り通勤しました。他の家庭ではとっくに撤去されたクリスマスツリーが残っている程度で、我が家でも特にイベントをしません。

話は変わってラスベガス。今週はCES(コンシュマー・エレクトロニクス・ショー)が開かれています。世界最大の家電ショーですが、今年は例年と大きな違いがあります。

ちょっと前までは3D、去年はウェアラブルや4Kが目玉でした。しかし、今年の目玉はクルマです。過去最大となる自動車メーカー10社が出展し、ラスベガス発のニュースはクルマに関するものばかり。家電メーカーの存在感が薄れています

メルセデスは6日、自動運転のF015 Luxury in Motionを披露しました。多くのセンサーを搭載、向かい合わせに座る4人乗りの車内は全てタッチパネルで操作します。まだコンセプトの段階で、市場に出るのは2030年。15年も先になります。

その前日、アウディは、自動運転のアウディA7を発表しました。スタンフォード大学などと共同開発したもので、現行のガソリン車の延長線状にあります。

自動運転に関しては、メルセデスとアウディのほか、キャデラックとテスラが、2017年までに高速道路を自動運転するオプションを最高級モデルにオプションとして提供する方向です。現実に近づきつつあります。

トヨタは、単独で保有する燃料電池車関連の特許を全て解放すると発表しました。水素カーのインフラ整備が遅れていることが背景です。「英断」と言えますが、未来コンセプトに関しては、欧米の方が進んでいる印象を受けました。

モーターショー化したCESは、家電業界の行き詰まりを象徴すると同時に、自動車の家電化が急速に進んでいることを意味しているように思います。

 
[January 07, 2015]  No 01056529

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.04.23 更新不動産低迷、シドニー、ロンドン、ニューヨークオーストラリアの住宅価格の下落が顕著です。西端のパースはピークから18%下落。最大都市シドニーは14%ダウン。メルボルンの住宅価格は10%下げました。供給過剰、…
  • 2019.04.20 更新ビバリーヒルズ90210に住む、いくら必要アメリカ人の一部の間で「50/30/20ルール」という指針があるそうです。手取り収入の50%は必要経費。住宅ローンや家賃、食料品、ガソリンや公共料金、保険など生…
  • 2019.04.19 更新外為は通常で株は休場、わかりづらい祝日祝日は祝日。日本人なら誰でもそう思います。アメリカは違う。連邦政府が祝日に指定しているのに、地域によって休みにならないことがあります。逆に、連邦祝日ではないのに…
  • 2019.04.18 更新アメリカが報じない日米交渉日米両政府が15日と16日の2日間に渡ったワシントンでの閣僚級の貿易協議を終えました。農産物と自動車を含む物品貿易の議論を先行、データ貿易も交渉に含めることで一…
  • 2019.04.17 更新勝てるかも、米大統領候補の新星2016年11月の大統領選でトランプ大統領が大方の予想に反して勝利したのは、アメリカ人が「変化」を求めていたからではないか。個人的にそう思います。当時、民主党の…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ