2分でわかるアメリカ

2014/12/30「爆発消費」はアメリカでも

産経新聞のウェブ版が「爆発消費・訪日中国人 2兆円大台突破」との見出しで、2014年に訪日した外国人による旅行中の消費金額が2兆円の大台を突破したと報じました。中国人を中心とした外国人の旺盛な買い物意欲が、減速感がみられる日本国内の消費を下支えしているとしています。

中国人による「爆発消費」はアメリカでも同様です。ハワイ・ワイキキのカラカウア通り東側にある高級ブティック街には中国人の家族やカップルが目立ちました。女性が花柄の派手な衣装、男性は比較的地味で角刈りだったので、明らかに日本人観光客ではありませんでした。シャネルやエルメスなどの紙袋をいくつも抱えていました。ビーチでも中国人が目立ちました。

週末にハワイからロサンゼルスに戻りました。ドバイから友人の家族が来ていて、一緒にビバリーヒルズのロデオドライブに行きました。いつもは歩行者が少ないロデオドライブですが、きのうは非常に混雑していました。観察すると、観光客ばかり。中東の家族やヨーロッパの観光客、そして中国人の団体が目立ちました。

ビバリーヒルズのブティックやレストランは、いまや中国人がいないと成り立たないと地元メディアが解説するほど、中国人の「爆発消費」は全米第2位のロサンゼルス経済を支えています。ロサンゼルスで観光客が落とすお金の3分の1は中国人だとロサンゼルス・タイムズが伝えています。ニューヨーク、サンフランシスコ、ラスベガスなどを加えると、中国人による消費は年2兆円をはるかに超えると想像します。それほど、中国人の購買力はすごいです。

中国の習近平国家主席が、汚職の撲滅に着手しました。共産党幹部の海外投資も厳しく制限されていると聞きます。中国国内の動きが、日本やアメリカの「爆発消費」に今後影響するかもしれません。ただ、ドル高の今も、影響は感じられません。

 
[December 29, 2014]  No 01056524

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.03.21 更新米中貿易協議、トランプ大統領の表と裏止まっていた貿易をめぐるアメリカと中国の協議が再開します。ムニューシン財務長官とライトハイザー通商代表が3月25日の週に北京を訪問し、劉鶴副首相らと協議。交渉期…
  • 2019.03.20 更新米経済、今年と来年は急減速との予想アメリカ経済が今年と来年に急減速する。FRBの会合(FOMC)前に実施するCNBCの最新の調査でエコノミストがこう予想していることがわかりました。調査にはアメリ…
  • 2019.03.19 更新オルーク氏は「第2のオバマ」?2020年の大統領選の候補者争いが本格化しています。共和党はトランプ大統領を再指名することが確実。対抗する民主党は、これまでに15人が候補者争いに名乗りをあげま…
  • 2019.03.16 更新ドレス脱いだゴールドマンバンク・オブ・アメリカが先月末、投資銀行部門と証券部門から「メリルリンチ」の名前を外すと発表しました。2008年の金融危機で破たん寸前に追い込まれた投資銀行のメ…
  • 2019.03.15 更新「1ドル=60円」の説得力今週、プライベートで日本に滞在しています。実家に行ったり、免許を更新したり。ここ数年、日本に来るごとに強く感じるのは物価の安さです。短期滞在した東京のホテル料金…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ