2分でわかるアメリカ

2014/12/10ゴールドマンの米株見通し、金利シナリオで2つの方向

来年の相場見通しの話題が増えています。年末までの間、折りをみて、興味深いものをご紹介していきたいと思います。

ウォール街に影響力があるゴールドマン・サックスの株式ストラテジストのデヴィッド・コスティン氏は、FRBの主要金利が2018年までに3.9%まで上昇すると予想しています。来年の後半から段階的に金利が上昇していくという見方です。このシナリオをベースにしたS&P500の来年末の見通しは2100としています。現在の水準とあまり変わらないとの見方です。

一方で、コスティン氏は別のシナリオの可能性も想定しています。CNBCに出演したコスティン氏は、クライアントのファンドマネージャーの一部は、FRBが来年の利上げを見送ると予想しているとコメントしました。来年末のFF金利は0.5%、10年債利回りは3.0%程度になる可能性があるとクライアントがみていると話しています。

これは、ホワイトハウスの元エコノミスト、ラリー・サマーズ氏らの見方に近いです。アメリカ経済は長期に渡って緩やかに成長、金利も低水準が続くとの予想です。

このシナリオをベースにすると、S&P500は来年末までに2300まで上昇するとコスティン氏がコメントしました。現在の水準から10%程度上昇するとの見方です。このシナリオになる場合、ゴールドマン・サックスは、配当が高い企業と自社株買いをする企業の株式を保有することを顧客に勧めるとしています。

サマライズしますと、来年のアメリカの株式相場は金利動向次第ということです。

きょう9日のニューヨーク株式市場は、中国やヨーロッパの景気懸念などを背景に、大幅安で取引をはじめました。前日は原油安で下げました。来年も想定外の要因が株価を動かす可能性がありますが、最大の注目材料は、やはりFRBの動きでしょうか。外為相場にも大きく影響するだけに、目が離せません。

 
[December 09, 2014]  No 01056510

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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