2分でわかるアメリカ

2014/12/06「お金持ちの掟63」豪邸税とアンジェリーナ・ジョリー

ハリウッドの大物カップルのブラット・ピットさんとアンジェリーナ・ジョリーさん。夫婦はロサンゼルスに住んでいますが、ロンドンへの引っ越しを考えています。高級住宅地で知られるロンドンのウエスト・エンドに5ベットルームのアパートの購入を検討しています。

アンジェリーナ・ジョリーさんは先月24日、イギリスのチャンネル4ニュースのインタビューに答え、ロンドン市内に住宅を買い、引っ越す計画があることを明らかにしました。しかし、計画はキャンセルされそうです。

イギリス野党の労働党は、来年の総選挙に勝利した場合、高額不動産に対する特別税、いわゆる「豪邸税」を導入する方針です。これに関してアンジェリーナ・ジョリーさんは「導入されればロンドンに家を買う計画をやめる」とインタビューで語りました。

こうした中、イギリス政府は今月に入り、150万ポンド(約2億8350万円)を超す住宅を購入する人に対するstamp duty land tax(印紙土地税)を、従来の10%から12%に引き上げました。オズボーン財務相が発表したものです。外国人がイギリスの不動産を購入する場合、これ以外に追加的な固定資産税が課せられ場合があります。

豪邸を買うお金持ちに特別税を課す動きが世界的に広がっています。アメリカではニューヨーク市とサンフランシスコ市が既に導入していて、ニューヨークは増税を検討しています。一方、シンガポールは不動産を購入する外国人に15%課税、香港も類似した税を導入しています。

豪邸税の背景はまちまちです。外国人が高級不動産を買い漁るのを抑制すること、税収を確保することなどですが、不動産市場にどう影響するのか。コロンビア大学のコプスザック教授は「豪邸の売買を抑える効果がある」とウォール・ストリート・ジャーナルにコメントしました。

豪邸税を導入する都市、もしくは導入・増税を検討している都市は、いずれもお金持ちが好む場所。投機的な投資が少なくなると同時に、お金持ちの引っ越しが減るかもしれません。


[December 05, 2014]  No 01056508
 





※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.08.18 更新3尺度が示す「円は安すぎる」※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)マクドナルドで売られているビッグマックの価格を比較するBig…
  • 2018.08.17 更新トランプ氏、ドル高政策に転換?※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)米ドル相場をめぐるトランプ大統領の考えは変わったのか。16日…
  • 2018.08.16 更新米トルコ関係は修復不可能?※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)アメリカ史上で最も異色といえるトランプ大統領。強大な権力を持…
  • 2018.08.15 更新富で人は悪事を働く?※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)お金があると人は悪いことをする。ワシントンポストが興味深い記…
  • 2018.08.14 更新トランプ流夏休み※今週の相場がまるわかり『Weekly投資戦略ガイド』(13日更新)はこちら(マイページへログイン)日本はお盆。欧米企業でも夏休み中、という人が多いようです。フ…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ