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2014/12/04幹部、社員、元社員が震えたサイバー攻撃

ロサンゼルスのカルバー・シティにあるソニーピクチャーズが大変なことになっています。

先週24日、ソニーピクチャーズのコンピュータ・ネットワークがサイバー攻撃されました。出社した社員がコンピュータのスイッチをいれると、画面にガイコツのイメージが表示されました。ガイコツの隣には、”Hacked by #GOP”(#GOPが乗っ取った)と書かれていました。

ソニーピクチャーズの幹部や社員が衝撃を受けたのは、社員と家族の詳細な個人情報、給与明細、出張記録などのファイルをハッカーが公開したことです。現役の社員のデータだけではなく、過去に在籍した全ての社員の記録も含まれていました。社員や元社員がパニックになったことは言うまでもありません。大手企業などがハッカー攻撃された例はいくつもありますが、ここまで詳細な個人情報と多くの社員や元社員を巻き込んだ例はありません。個人情報以外に数多くの契約書も公開されました。

ハッカーは同時に、ソニーピクチャーズ傘下のコロンビア・ピクチャーズなどが劇場公開を予定している5作品のデータもコピーしたようです。この中には12月19日公開予定の「Annie(アニー)」などの大作が含まれていて、既に一部がネットにアップロードされました。映画興行に影響、多大な被害がでることが予想されます。

誰の仕業か。ソニーピクチャーズや親会社のソニーの内部情報によりますと、レイオフされた元社員、もしくはレイオフされる可能性があった社員が関与した可能性があります。一方、情報サイトのRe/Codeは、北朝鮮のために中国のハッカーが関与した可能性があると伝えました。

ソニーピクチャーズは、今年のクリスマスに「The Interview(ジ・インタビュー)」という映画を公開する予定です。北朝鮮の金正恩第一書記の暗殺を企てるアメリカ人2人を描いたコメディ映画で、これが北朝鮮関与説の根拠になっています。

ソニーピクチャーズの社員は、1週間に渡り「紙とファックス」というアナログ時代の環境で仕事をしました。コンピュータ・ネットワークは2日までに復旧したとする関係者の話をロサンゼルス・タイムズが伝えました。ただ、ポーランドにあるデータセンターが完全復旧したのか、個人情報を非公開にできたのか、さらに、未公開映画のコピーの行方はまだわかりません。FBIが本格的に捜査に乗り出しました。

 
[December 03, 2014]  No 01056506

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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