2分でわかるアメリカ

2014/12/02米年末商戦は期待はずれ?

ブラックフライデーの先週28日の夕方、サンタモニカのプロムナードという商店街に行きました。この日をずっと待っていた14歳の娘は、午前中は妻と郊外のモールに行ったのですが、夕方はプロムナードで買い物をしたいというので、連れて行きました。シューズ1足、セーター3着、シャツ1枚、水着1着を買いました。平均20%オフ、シャツは40%オフでした。大混雑を予想していたのですが、普段の週末より少し混んでいる程度でした。

テレビのニュースでは、パニックと言っていいほど混雑したウォルマートやターゲットなどの量販店の映像を流していました。ただ、プロムナードのショップの混み具合や郊外のモールに行った妻と娘の話を聞く限り、去年と比べれば「いまいち」。全米小売業協会の推定では、ブラックフライデーの週末の小売売上高は、前年比で11%も減少しました。

今年の年末商戦は期待はずれなのか。ガソリン価格が下がって余裕が出たはずなのに。

理由はいくつかありそうです。多くの小売店がブラックフライデーのセールを前倒し、そしてセールを年末まで継続するため分散しそうなこと、ミズーリ州ファーガソンの黒人青年が射殺された事件の判決に抗議するデモが影響したことがまずあげられます。しかし、最大の要因は、オンラインショップへのシフトが一段と進んだことがあげられます。

全米小売業協会によりますと、消費者は、今年のホリデーショッピングの40%以上をオンラインで計画しているそうです。オンラインの方が実店舗より割引率が高いことが最大の理由、東海岸の悪天候で外出を避ける傾向があることも影響する可能性があります。

電子商取引を分析しているクストラによりますと、今年のブラックフライデーは前年比で20.6%増えました。過去最高だそうです。特に、スマホやタブレットを利用したショッピングが22.5%増加。いわゆるモバイル・ショッパーですが、その内の77%はiPhoneとiPadによるものでした。アップル・ユーザーはサイバーショッピングをする傾向が強いということがわかりました。

12月1日は「サイバーマンデー」。連休が終わり、会社で文具などをオンラインで買う人が多いことからイベント化されたブラックフライデーのオンライン版です。クストラは、今年のサイバーマンデーの売上げが過去最高になると予想しています。アメリカの年末商戦は、ネットでの販売状況を見なければ、正確に把握できなくなっています。

 
 [December 01, 2014]  No 01056504

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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