2分でわかるアメリカ

2014/11/25アメリカ人はなぜ日本食が好きか

デートや記念日の食事に、イタリアンやフレンチのレストランを利用することが多いと思います。日本人にとってイタリアンやフレンチは、非日常的であり、おしゃれであり、高級感があります。

アメリカ人はどうか。意外ですが、ジャパニーズに行きます。友人の建築家は先日、大事なクライアントの接待にサンタモニカの寿司レストランを利用しました。娘の友人のシングルマザーはポーランド系ですが、先日のデートにジャパニーズを利用したと聞きました。映画会社に勤務する妻は、クライアントの希望で、最高級のジャパニーズばかりに行きます。アメリカ、特にロサンゼルスでは、ジャパニーズ・レストランが、特別な日に行くレストランになっています。

ロサンゼルスにある日本食レストランには大雑把に3つに分類されます。日本人向けのレストラン、フリッティのような硬い天ぷらを出すアメリカ人向けのレストラン、そして、おしゃれで、デートに使われるジャパニーズ・フュージョンの3つです。

冒頭で書いたの「おしゃれな」は、3番目のレストランです。先駆者は、Matsuhisa(マツヒサ)です。ビバリーヒルズの高級レストランが並ぶラ・シエネガという通りに1987年にオープンした南米ペルーと日本食のフュージョン・レストラン。非日常さがうけてハリウッド・セレブが好むレストランになり、オーナーの松久信幸氏はセレブシェフになりました。レストランの常連だったロバート・デニーロ氏が共同出資、ニューヨークやラスベガスのほか、世界中にNobu(ノブ)を展開しています。

いま最も注目を集めているのがKatsuya(カツヤ)です。1997年にロサンゼルスのスタジオ・シティに開店した小さな寿司屋がスタート。世界でレストランやナイトクラブを幅広く展開するSBEがスポンサーになり急成長しました。2006年にロサンゼルスの高級住宅街ブレントウッドにおしゃれなKatsuyaを開業、直にセレブが集まるホットなレストランに仲間入りしました。ロサンゼルスに6店、フロリダのマイアミ、ドバイにも進出しました。ジャパニーズとカリフォルニアのフュージョンがテーマです。

ロサンゼルスのダウンタウンにあるKatsuya LA Liveで食事をしました。アメリカ人の店員が「いらっしゃい」と挨拶、店内は満席、アメリカ人しかいませんでした。値段は日本人しかいないレストランの倍近くしますが、おしゃれをしたアメリカ人のグループやカップルが、赤いカクテルをすすりながら、寿司に舌鼓を打っていました。味はどうかって。普通でした。イタリア人が日本で高いイタリアンを食べると同じことを思うかもしれません。

 
 [NOVEMBER 24, 2014]  No 01056499    

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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