2分でわかるアメリカ

2014/11/21ホテル、税金で総額67%増し

ラスベガスに21時間滞在しました。おとといの夜9時に着いて一泊、きのうの夜6時の便でロサンゼルスに戻りました。短時間の旅行でしたが、今回はラスベガスがいかに税金に支えられているかを意識させるものでした。

いまの時期、ラスベガスのホテルは安く泊まれます。オフシーズンで、さらに平日であれば、最高級のホテルが100ドル台、2番手のホテルは50ドル-100ドル程度で泊まれます。今回泊まったホテルは、約50平米の部屋が52ドル(約6150円)でした。しかし、支払った合計額は86ドル24セント。部屋税が12%で6ドル24セント、リゾート費25ドル、リゾート費税が3ドル。部屋の料金に約67%加算された計算です。

ラスベガスの空港で、レンタカーを借りました。契約したレンタカーの料金は24時間で25ドル65セントでした。しかし、税金、特別税、施設使用費、保険などが加わり支払った金額は90ドル53セントでした。レンタカー料金の3.5倍。

往復の航空券は、出発の数時間前に購入したので高く、412ドル20セントしました。エコノミー料金です。今の時期、ロサンゼルスと日本を往復する航空券が800ドルちょっとで買えるので、45分のフライトの料金としてはあまりにも高い。明細をみると、航空券が357ドル20セントと税金等が55ドル。

ラスベガスの豪華なカジノホテルや近代的な空港、そして巨大なレンタカーセンターが、税金や利用者による特別負担で成り立っていることが良くわかりました。税額や特別加算金は、年を追うごとに上がっています。

増税により、社会基盤を強化する、あるいは社会保障を充実させる傾向が世界的に強まっています。10%を超す付加価値税は世界では一般的です。日本の消費税に相当するヨーロッパのVATは、ドイツの19%、フランスの19.6%など一部を除くと20%を超えています。ハンガリーは27%、デンマークとスウェーデンは25%です。日本の消費税より少し前に導入されたニュージーランドのGSTは15%に上がりました。一方、日本では、安倍首相が消費税を8%から10%へ引き上げる時期を先送りました。日本の公的借金はGDPの約240%と主要国で最悪。持続可能とはどうしても思えず、心配になります。

 
[NOVEMBER 20, 2014]  No 01056497    

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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