2分でわかるアメリカ

2014/11/14給与1億円+ボーナスの仕事

金融業界で尊敬され、最もうらやましがられる仕事は何でしょう。ウォール街に勤める友人は、「ゴールドマン・サックスのパートナー」と即座に答えました。ウォール街の雄、ゴールドマン・サックスの中でもエリート中のエリートがパートナーという肩書きを得られます。

ゴールドマン・サックス・グループはきのう、78人を新たにパートナーに指名したと発表しました。ロイド・ブランクファインCEOが、それぞれに電話で伝えたそうです。

ゴールドマン・サックスは伝統的に、パートナー制を採用しています。1999年に株式公開した際に株式会社に変更されました。しかし、パートナーという肩書きは残り、2年ごとに指名されます。アナリスト、アソシエート、バイス・プレジデント、マネージング・ディレクターと役職があがり、最も高いのがパートナーです。

来年1月1日付けで新たに加わる78人と合わせゴールドマン・サックスのパートナー数は467人になります。多いように思いますが、全従業員のわずか1.6%に過ぎません。パートナーの給与は年90万ドル(約1億400万円)、加えてボーナスが支払われます。およそ6割がアメリカの社員、残りはヨーロッパやアジアなど海外拠点で仕事をしています。

最も若いパートナーは、クナル・シャー氏。名前からインド系と想像します。ロンドンを拠点に新興国市場を対象にしたトレーダーで、現在32歳。ケンブリッジ大学で数学を専攻したシャー氏は、「新星スター」だったそうです。若いのに凄いと思うのですが、1994年には27歳でパートナーになった社員がいました。エリック・ミンディック氏で、現在は、イートン・パーク・キャピタルというヘッジファンドを経営しています。

ゴールドマン・サックスの若いパートナーと言えば、アナウンサーの大江麻理子さんと結婚したマネックス・グループの松本大さんは、ちょうど20年前にパートナーに指名されました。当時は30歳で、英語圏の外で教育を受けた初のパートナーとして一部で話題になりました。相当なやり手だったのですね。

 
[NOVEMBER 13, 2014]  No 01056492    

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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