2分でわかるアメリカ

2014/10/29中間選挙がTPPに影響?

ちょうど1週間後。来週火曜日11月4日にアメリカの中間選挙が実施されます。4年ごとの大統領選挙の中間の年に行われる選挙で、今回は連邦議会の上院100議席のうち36議席と下院435議席の全てが改選されます。

アメリカの議会は、上院が与党の民主党、下院は共和党がそれぞれ過半数を持つ「ねじれ議会」になっています。今回の選挙では、上院で8年ぶりに共和党が過半数を奪還するかどうかが焦点です。

世論調査では、共和党が少なくとも1議席か2議席の差で過半数を握り、下院では勢力を拡大するとの結果が出ています。複数の調査で、類似した結果が出ています。

背景には、オバマ大統領の支持率の低下があります。エボラ熱への対応が後手に回っているとの批判、イスラム教過激派「イスラム国」への攻撃が後手に回っている、もしくは「腰が引けている」との懸念が高まっています。景気がパッとしないことも、政権への不満に繋がっています。中間選挙を前に、共和党はオバマ大統領を激しく非難するテレビコマーシャルを流しています。

予想通り、中間選挙で共和党が上院と下院の両方を制した場合にどうなるのか。当然ですが、ホワイトハウスとの対立が鮮明になります。オバマ大統領が主導する多くの政策に反対する可能性が高まります。日本関係でいえば、TPP交渉で日本に全面的な譲歩を強く迫ると予想されます。中国の軍事的脅威に対しては、議会が一段と強い態度で対応するようオバマ政権に迫る可能性があります。共和党は、リベラルな民主党と比べ、保守的、タカ派的です。

The Wall Street Journalは、中間選挙で共和党に有利な結果になった場合、2年後の大統領選挙では、逆に民主党に有利になると予想しています。2016年の議会選挙で改選される上院の議席の3分の2が共和党の議席であり、大統領選が行われるため投票者数が増えてフロリダの激戦地区で民主党が逆転する可能性があるとしています。次の大統領選を占う上でも、中間選挙は注目です。マーケットへの影響もあると思います。

 
[OCTOBER 28,2014]  No 01056480    

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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