2分でわかるアメリカ

2014/10/28複雑怪奇ケータイと変な日本語

出張から戻りました。エボラ熱の感染拡大への警戒が強いかも、と予想していたのですが、普段通りでした。というより、通常より入国検査がスムーズでした。西アフリカからの便は東海岸の5つの空港しかないため、ロサンゼルス空港では特別な対応をとっていないようです。羽田では、エボラ流行国に滞在の男性が、発熱を訴えて病院に運ばれたそうですね。

話は変わりますが、日本に滞在中、携帯ショップに行きました。3年ほど使っているガラケーの買い替えを検討していました。特に不具合は無かったのですが、シンプルで機能的なものにしたいと考えたのです。アメリカ仕様のiPhone6を持っているので、スマホは選択肢にありませんでした。

ドコモショップでは30分以上待たされました。4つの窓口があるのですが、それぞれ時間がかかっているようでした。手前の窓口から「ガラケーからの買い替えですと...」と言う店員の説明が聞こえました。日本独自に進化した携帯電話機を「ガラパゴスケータイ」、略して「ガラケー」と呼びますが、携帯電話会社の店員が一般名称として使っているのに少し驚きました。聞いているのは初老の夫婦。日本語なのに「意味不明」の表情でした。説明しているスマホのプランも複雑すぎて全く理解できていない様子でした。

ドコモショップでは、5年前と何も変わらず、デザインもほとんど変わらないガラケーが4種類しかなかったので、その後、家電量販店、別のドコモショップ、ソフトバンクにも行きました。他社から乗り換えると月々「59円になります」と量販店のauの担当者がいうのですが、良く聞くと「別に充電器と開始手数料で4000円ほどかかります」との説明がありました。全てのショップでガラケーとスマホの料金、割引などの説明を受けましたが、完全に理解できませんでした。東京の電車・地下鉄網のような「複雑怪奇さ」はさらに進化しているようでした。結局、買い替えは諦めました。

アメリカには、ベライゾン、AT&T、スプリント、そしてTモバイルの4つの主要な携帯電話会社があります。いずれもプランがシンプル。料金体系と各社の違いがはっきりしています。携帯電話に限らず日本では、競争力や特徴より、イメージが優先されているような気がします。「ガラパゴス国」が「ガラパゴス先進国」に進化したように思いました。

ところで、成田空港のキオスクにアジア系の女性店員が3人いました。韓国人と中国人、もう1人はミャンマーあたりでしょうか。出身国が異なり、共通語が日本語。アクセントが強く、助詞の使い方を間違った日本語で普通に会話している様子が衝撃的でした。ガラパゴス先進国も国際化したということでしょうか。

 
 [OCTOBER 27,2014]  No 01056479    

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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