2分でわかるアメリカ

2014/10/24安全なはずのカナダが

2002年に公開されたアメリカ映画「ボウリング・フォー・コロンバイン」は、1999年4月に発生したコロンバイン高校乱射事件を題材に「銃社会アメリカ」を批判したドキュメンタリー映画です。マイケル・ムーア監督は、隣のカナダは銃の普及率がアメリカより高いのに銃犯罪が極めて低いと指摘しています。世界のドキュメンタリー映画の興行記録を塗り替えたこの映画の影響もあり、「カナダは安全な国」と誰もが思いました。

そのカナダの首都オタワで22日、衝撃的な乱射事件が発生しました。オタワ中心部にある戦没者記念碑付近で、銃を持った男が兵士を射殺、議事堂に侵入しました。数十発を乱射後、警備員に射殺されました。議事堂内にハーパー首相がいましたが、避難して無事でした。首相はテレビ演説し、容疑者をテロリストと呼びました。

死亡したのは、イスラム教に改宗した32歳のカナダ人男性、マイケル・ゼハフ・ビボー容疑者。イスラム教過激派に合流する可能性があるとしてカナダの治安当局が「パスポート」を没収した要注意人物でした。単独の犯行とみられています。

カナダでは20日にも、モントリオール郊外で兵士2人を車ではねて1人が死亡する事件がありました。これもイスラム教過激派に関連する事件とされています。カナダ議会は今月、イラク領土内にいる過激派組織「イスラム国」への空爆への参加を決め、テロへの警戒レベルを引き上げたばかりでした。「安全神話」が完全に崩れました

カナダでテロ事件が発生したことは、各国に衝撃を与えました。「イスラム国」への空爆に参加しているヨーロッパやオーストラリアなどでは、報復テロへの警戒が一段と強まりました。空爆を主導するアメリカでは、首都ワシントンやニューヨークでの警備が強化されました。アメリカでは来週、ハロウィーンがあります。子供が安心して「Trick or Treat」と言えれば良いのですが。

 
 [OCTOBER 23,2014]  No 0105647    

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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