2分でわかるアメリカ

2014/10/23売れるから攻撃対象に

日本とトルコに出張中ですが、いずれの国でも「アップル率」が高いと感じました。トルコではiPhone6が日本円に換算して12万円近くするのでさすがに少ないですが、若者からタクシーの運転手まで多くのトルコ人がiPhone5もしくは5Sを使っていました。銀行ではエコノミストがiPadとiPhone5Sを持っていました。企業のコンピュータはまだウィンドウズが目立ちますが、アップルが圧倒的に強いアメリカに近づいている、との印象を得ました。

マイクロソフトのウィンドウズを搭載したコンピュータのシェアが高い時代は、ハッカー攻撃されるのはウィンドウズばかりでした。アップルのコンピュータは「ハッカーフリー」つまり、ハッカー攻撃の対象になりにくいとされていました。しかし、iPhoneの登場以降、iPad、iMacのシェアが世界で上昇、攻撃対象になることが増えました。「攻撃するに値する」ほど売れていると言えるかもしれません。

The Wall Street Journalは、中国本土でアップルのデータ保存サービス「iCloud」の利用者を対象にした大規模なサイバー攻撃が発生したと報じました。ユーザーネームやパスワードなどの個人情報に不正アクセスされた恐れがあるとしています。犯人は特定されていませんが、検閲に反対する活動団体は中国政府が関与していると批判しました。

アップルは、組織的にネットワークが攻撃されたとの認識を示しましたが、中国にはふれませんでした。ただ、報道などから想像する限り、中国人が関与した可能性は高そうです。

The New York Timesなどのメディアやアメリカの政府機関のネットワークが去年から今年にかけハッカー攻撃にあいました。いずれも中国軍もしくは政府関係者が関与したと見られています。その一方で、アメリカ軍の諜報部門は、政治リーダーを含む世界中の携帯電話の通信を盗聴していることが明らかになっています。「情報戦争」が世界規模で大きなスケールで広がっています。

それにしても、iCloudは非常に便利で、アップルユーザーの筆者としては少し心配です。
 
[OCTOBER 22,2014]  No 0105646

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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