2分でわかるアメリカ

2014/10/21「大統領、あなたのカード使えません」

トルコの首都アンカラで、アメックスで買い物をしようとしたら「このカード使えません」と言われました。

クレジットカード会社は、各個人の買い物パターンをコンピュータで分析していて、普段買い物をしない場所で買い物をした際、もしくは通常より大きな買い物をする場合、盗難にあった可能性が高いと判断してカードを使えないようにすることがあります。トルコで使ったアメックスはロサンゼルスの周辺での買い物にしか使ってないため、一時的に止められた可能性があります。

アメリカのバラク・オバマ大統領が類似した経験をしました。オバマ大統領は先週の金曜日17日、ミシェル夫人とニューヨークのソーホーにあるEstelaという高級レストランでプライベートのディナーを楽しみました。食事が終わり、オバマ大統領は個人のクレジットカードで支払おうとしましたが拒否されました。「大統領。あなたのカードは使えませんでした」。大統領が恥ずかしい思いをしたことが目に浮かびます。

幸いミシェル婦人が別のカードを持っていたので、それで支払いました。カードを定期的に使用していなかったため、「盗難」などの犯罪にあったとコンピュータが判断した可能性があると大統領が話しているそうです。オバマ大統領はクレジットカードの犯罪防止のために来年1月から政府が使うクレジットカードとデビットカードにマイクロチップとPIN番号を付帯する防犯対策をとる大統領令に署名した直後の出来事でした。

クレジットカードではありませんが、超大物が普通のアメリカ人同様に金融機関との問題を抱えることがあります。CNBCによりますと、FRBのベン・バーナンキ前議長が、2週間前に住宅ローンの借り換えを金融機関に申請したところ、承認がおりませんでした。職を変えたばかりで、金融機関に「現在の職歴が短すぎる」と判断された可能性があります。

バーナンキ議長が、その後借り換え出来たかどうかは不明です。ただ、オバマ大統領の例もあり、アメリカの金融機関が「公平に判断している」ということは間違いないようです。
 
 
[OCTOBER 20.2014]  No 0105644

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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