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2014/10/18「お金持ちの掟57」トルコの財閥

人口1400万人、トルコの人口の約20%を占める大都市イスタンブールの道路渋滞は年々ひどくなっているそうです。1600CCを超す中型以上のクルマには145%の特別消費税がかかり、ガソリンがリッターあたり日本円換算で200円を超すため、とにかく小型車が多い。トルコで組み立てられたフィアット、ルノー、フォード、ヒュンダイの小型車がやたら目立ちます。それでもときどき、レンジローバー、メルセデスのSクラス、BMW7シリーズなど高級車を見かけます。

クルマの数は高級車が圧倒的に少ないのですが、それを運転する一部の富裕層はトルコ経済全体を支えています。クレディ・スイスの最新の報告書によりますと、富豪による富の独占率が最も大きい国はロシアでした。所得上位10%が全体の資産の約84.8%を独占しています。トルコは2位で77.7%でした。

富裕層の中でも資産額が極端に大きい富豪もいます。フォーブスのまとめでは、トルコには44人のビリオネアー(個人資産が約1060億円超の富豪)がいます。そのトップは、ムラット・ウルケル氏です。個人資産は37億ドル(約3900億円)。凄いです。菓子王として知られ世界的に有名なベルギーの「GODIVA」を買収したことでも知られています。

トルコ2位のビリオネアーはシナン・タラ氏。建設や小売りを展開するエンカー・ホールディングの会長です。個人資産は33億ドル(約3500億円)。トルコの富豪リストにはこのほか、ギュレル・サバンジュ氏やムスタファ・コチ氏らが常連となっています。

ウルケル氏をはじめトルコのビリオネアーのほとんどは財閥の長、もしくはその家族です。トルコ経済は財閥への集中度が高く、富を独占している特徴があります。GDPの約70%を占める消費はイスタンブールに集中、その消費の多くは財閥が独占しているという構図です。イスタンブール市内で高級車を見るたびに、どの財閥の人なのかと思いを巡らせています。


[OCTOBER 17.2014]  No 0105643










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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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