2分でわかるアメリカ

2014/10/14「次元が違う」クルマ

「申し訳ないが、次元が違う」。TBSで今年春に放送されたドラマ「ルーズベルト・ゲーム」の最終回で、「6割のコストでお届けできる」と主張するイツワ電器の社長に対して、東洋カメラの社長が発した言葉です。「あえてコストに置き換えれば、青島製作所のイメージセンサーは御社の5倍、いや10倍の価値がある」と歴然とした差があることを強調しました。ドラマのハイライトのひとつで、印象に残りました。

次元が違う」。アメリカ人の友人が購入したテスラ・モーターズのモデルSを運転した時、そう思いました。運転した感覚、走行中の静かさ、近代的なインテリアと未来的なスクリーンパネル、十分すぎる荷物スペース、エレガントなスタイル。どれをとっても、どの高級車、どのハイブリッドカーと比べても、次元が違うクルマでした。

テスラは先週9日夜、モデルSの高級版「D」を発表しました。発表会場となったのはロサンゼルス郊外のホーソン空港です。プライベート・ジェットが使う施設。招待されたメディア関係者のほか、1000人を超すテスラ・ファンが参加しました。

イベントでイーロン・マスクCEOは、「D」はデュアル・モーターの意味があると説明しました。エンジンを2つ搭載した四輪駆動で、自動駐車機能や危機察知機能を備えています。部分的な自動操縦車です。凄いのはスピード。ガソリン車で最も早いとされるマクラーレンを上回るスピードが出ます。値段はSより5万ドル高い12万ドル。オプションや税金を含めると14万ドル(約1500万円)になります。メルセデスSクラスやBMW7シリーズなどに匹敵する価格帯です。個人的には買える水準ではありませんが、これを高いと感じるか、安いと考えるかは、考え方次第だと思います。

テスラは来年春、モデルXと呼ばれるSUVを発売します。友人のビルは既に注文しました。Sで次元の違いを体験したビルが、奥さんにプレンゼントするそうです。テスラのクルマは、シリコンバレーを象徴したような製品ばかりで、新製品が出るたびにワクワクします。故スティーブ・ジョブズ時代のアップルと似ています。まだまだ問題点を抱えるテスラですが、進化するテスラを路上で見るたびに、アメリカの強さを感じます。機会があれば、一度試乗することをお勧めします。次元が違います。本当です。


[OCTOBER 13, 2014]  No 0105639

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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