2分でわかるアメリカ

2014/10/07「お風呂は禁止」

きのう、近所のスーパーに行ってあらためて気づいたのですが、牛乳の値段が随分高くなりました。去年と比べて2割ほど上がりました。牛肉も高いです。カリフォルニアの干ばつが影響しているようです。農業が盛んなカリフォルニアでは、水の60%が農業で消費されます。干ばつで、牛に与える水や食用の草が影響を受け、畜産業者の去年の経費は前年比で12.4%上昇、今年は一段と上がりました。「これではやっていけない」と廃業する畜産業者も増えています。

カリフォルニアの干ばつは2010年10月に始まりました。今月で4年目に入りました。干ばつの深刻度を色で塗った衛星写真でみると、過去4年で薄い黄色がオレンジ色になり、今年はカリフォルニア州全体が真っ赤になっています。「危機な領域」に入ったことを示しています。

これまでに、多くの研究機関が干ばつの影響を分析しています。高気圧による影響、海水温の上昇、エルニーニョ現象など。ただ、「これだ」という説明がありません。複数の背景があるようですが、いずれも「解決策」がないのが現状です。年末から来年3月ごろにかけて、カリフォルニアは雨季に入るのですが、今年も雨が降る気配が全くありません。8月はじめに雀の涙ほどの小雨が降って以来、ロサンゼルスでは一度も雨が降っていません。きょうも快晴で、気温は摂氏20度後半と高めです。

The New York Timesによりますと、ロサンゼルスとサンフランシスコのちょうど中間にある内陸のツラーレ郡では、井戸の水が枯渇し、5か月以上も生活水が使えない状態が続いているそうです。カリフォル二ア中部のサンタクルーズ市では、バスタブやジャグジーに水を溜めることを禁止しました。お風呂は駄目、短いシャワーで我慢しなさい、ということです。芝生のスプリンクラー制限は当たり前、トイレの水の使用を制限しているという話を良く聞きます。

週末に台風18号が激しい雨を伴って日本に上陸しました。今年は例年以上に荒れた天気が多いように思います。太平洋の先のカリフォルニアは危機的な水不足。地球が壊れはじめたのでしょうか。
 
 
[OCTOBER 06, 2014]  No 0105634

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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