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2014/10/04「お金持ちの掟55」バフェットが好きな100年企業

「お金持ちの掟55」バフェットが好きな100年企業

世界的な大富豪で著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが、アメリカの自動車ディーラー大手を買収しました。全米に新車ディーラーを展開するバン・タイル・グループで、買収手続き完了後は、バークシャー・ハサウェイ・オートモーティブと社名をあらためます。本社はテキサス州ダラスに置きます。

アメリカでは新車販売が前年比で10%近く伸びていますが、ディーラー数は減っています。全米自動車ディーラー協会のデータでは、2009年に2万10あったディーラー数は去年末までに1万7665に減りました。The Wall Street Journalによりますと、同じ4年間でディーラーの新車販売台数は55%も増えました。そこにバフェット氏は目をつけたようです。バークシャー・ハサウェイは、自動車保険を扱うガイコを傘下に持っていて、シナジー効果も狙いました。

バークシャー・ハサウェイはこれまでに、鉄道会社のバーリントン・ノーザン・サンタフェやプライベート・ジェット会社のネット・ジェッツ、ペンキ会社のベンジャミン・ムーア、Tシャツのフルーツ・オブ・ザ・ルーム、不動産仲介のプルデンシャル・リアリティ、そしてチョコレートのシーズ・キャンディなどを買収しています。共通しているのは、古くからある、いわゆる「オールド・エコノミー」の会社です。

バフェット氏はCNBCのインタビューの中で、「100年続くビジネスを買う」と語っています。時代に左右されない、生活して行く上で必要な企業・商品です。バン・タイル・グループに続いて、来年も自動車ディーラーを買収していく方針を示しています。

バークシャー・ハサウェイが買ったオールド・エコノミー会社の多くは、堅実に業績を伸ばしています。しかし、失敗した会社もあります。イギリスのスーパーマーケットのテスコです。業績が低迷、アメリカにも進出しましたが大苦戦、株価は買収前の半分以下に落ち込みました。バークシャー・ハサウェイが支配権を持つ上位15社の中で、テスコは去年、唯一株価が下落しました。バフェットはテスコの買収について「大失敗だった」とコメントしています。

投資の神様も成功率100%とはいかないようです。
 
[OCTOBER 03, 2014]  No 0105633

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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