2分でわかるアメリカ

2014/09/19警告「M9.0の地震が発生する」

アメリカ西海岸で起こった草の根の環境運動の提案をきっかけに、オレゴン州とワシントン州を「カスカディア(Cascadia)」と呼ぶことがあります。このカスカディアで将来、巨大地震が起きる可能性が高いという研究結果が明らかになりました。

NBCが報じたもので、米国地震学会が発行する論文集の10月号に掲載されました。研究によりますと、地震の歴史的データをモンテカルロ法と呼ばれる乱数計算で分析した結果、マグニチュード9.0の地震がカスカディア周辺で発生する可能性が高いことがわかりました。1万年に9度、巨大地震が起きる可能性があるという分析で、それがいつ発生してもおかしくないとしています。また、マグニチュード8.8規模の地震は500年に1度、8.5程度の地震は250年に1度発生する可能性があるとも分析しています。確率が低いように感じますが、いつ起きても不思議ではないともとれます。

この研究結果は、ワシントン州シアトルの地震研究者の予想とほぼ一致した内容です。

仮にカスカディアでマグニチュード9.0の地震がいま発生した場合、オレゴン州とワシントン州で1万人以上が犠牲になり、800億ドル(約8兆6800億円)の経済的被害がある見通しだとNBCは伝えています。

今回の研究は、海底プレートによる歪みなどに関係するもので、カリフォルニア北部のナパで先月起こったマグニチュード6.0の地震とは別のもの。つまり、それ以外にも西海岸で地震が起きる要因があるということです。

2011年3月11日の東日本大震災を教訓に、アメリカ西海岸では建物の耐震強化が進められました。しかし、ナパの地震で多くのレンガづくりの歴史的建造物が大破したように、地震対策はまだまだ不完全です。今回の研究論文は、地震への備えの必要性をあらためて考えさせるものとなりました。

[SEPTEMBER 18, 2014]  No 0105621

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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