2分でわかるアメリカ

2014/09/12いまだにビル・クリントンが一番人気の訳

オバマ大統領の支持率が落ちています。鳴り物入りで成立させた医療制度改革の評判は悪く、移民問題も進みません。景気が改善していますが、それを実感する人は少数派です。外交でも失敗が目立ちます。前日に「イスラム国」への攻撃を拡大する演説をしましたが、腰が引けた対応にメディアの評価は低く、国民の関心も高くありません。

NBCとThe Wall Street Journalが共同で実施した最新の世論調査では、オバマ大統領を支持する人は42%、不支持は46%でした。前任のジョージWブッシュ元大統領は支持37%・不支持38%。これに対し、Wブッシュの前の大統領、ビル・クリントン氏を支持する人は56%、不支持は21%に留まりました。ビル・クリントン氏は、2016年の大統領選の有力候補である妻のヒラリー・クリントン氏を含め現役のどの政治家よりも高い支持率を得ています。

アメリカ合衆国の第42代大統領のビル・クリントン氏は、1993年1月から2001年1月まで2期務めました。経済政策を優先し、世界大戦後で2番目に高い好景気を実現しました。巨額の財政赤字を削減したことでも知られています。モニカ・ルインスキーさんとのスキャンダルもありましたが、経済政策での功績が高く評価されています。好景気は循環的な面もあり、ラッキーだったとも言えます。アメリカ人らしく親しみやすい人柄とルックスも人気の背景です。

The Los Angeles Timesは、さらに上を目指さず、民主党と共和党の対立を面白おかしくざっくばらんに話すスタイルがビル・クリントンの人気を支えていると伝えました。

アメリカでは11月4日に中間選挙が実施されます。上院議員の3分の1と下院議員の全議席が改選されます。通常であれば現役の大統領が所属する政党の応援に引っ張りだこになるのですが、退任したビル・クリントン氏の応援を求める民主党の候補者が相次ぎそうです。
 
 
[SEPTEMBER 11, 2014]  No 0105616

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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