2分でわかるアメリカ

2014/09/10特別な週のマーケット

2001年9月11日の同時多発テロから今週木曜日で丸13年になります。衝撃的な事件が風化しつつあるとの見方もありますが、アメリカ人にとって「9.11」は特別な日であり、今週は特別な週であることは変わりありません。

マーケットでは、来週開催されるFOMCやそれを睨んだ金利動向、そして、スコットランドの独立の是非を問う住民投票などが材料視されていますが、ウォール街関係者には別の圧力があります。

「アメリカの9月11日の週はナーバスな1週間だ。特にイラクとシリアの過激派ISIS(イスラム国)がアメリカを攻撃するのではないかという不安があり、特にナーバスになっている」とJPモルガン・ファンドのストラテジストが顧客向けメモでコメントしました。CNBCが伝えました。

オバマ大統領は、「9.11」の前日である明日10日に国民に向け演説する予定です。「イスラム国」を撃退するための具体的な戦略を説明します。大統領はNBCの報道番組「ミート・ザ・プレス」でのインタビューの中で、イスラム国がアメリカ本土でテロ行為を計画する具体的な情報を得ていないとしながらも、先週のNATO首脳会議でイギリス、フランス、トルコから「イスラム国」と戦うとの同意を得たと語りました。軍事介入を拡大するのは確実、長期戦も予想されます。再開したばかりの議会での議論が活発化しそうです。

偶然とはいえ、「9.11」の週に地政学リスクが高まっていることが、ニューヨーク株式相場の重石になっています。今週1週間は、経済指標の発表が少ないのですが、ネガティブなニュースに一段と敏感になっています。

ニューヨークだけではなく、ロサンゼルスでも、月曜日から半旗が掲げられています。「9.11」には、ウォール街近くの「グラウンド・ゼロ」で追悼集会が開かれるほか、全米各地でイベントが予定されています。アメリカ人は、特別な思いで1週間を過ごすことになります。
 
 
[SEPTEMBER 09, 2014]  No 0105614

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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