2分でわかるアメリカ

2014/09/05アメリカの競争力

ダボス会議を主催する「世界経済フォーラム」が、2014年版の国際競争力ランキングを発表しました。アメリカの順位は前年より2つ上がり、3位になりました。労働市場の効率性、豊富な人材と有効活用、金融サービスの充実などが評価されました。

国際競争ランキングは、世界144の国と地域について、社会インフラ、教育水準、マクロ経済環境、市場の効率性などを数値化して比較したものです。1位はスイス、2位はシンガポールで前年と同じでした。3位のアメリカに、フィンランド、ドイツが続きました。http://bit.ly/1vKWWJu

日本の順位は前年より3つ上がり6位でした。鉄道網の発達などが前年同様に高く評価された他、安倍首相の安定した政権運営もポイントを上げる要因になりました。ただ、巨額の政府の借金や高い法人税率はネガティブ材料でした。同じアジアでは、韓国が前年25位から26位にランクをひとつ落とし、中国が29位から28位に上がりました。マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、そしてベトナムがそれぞれランクを上げました。

ヨーロッパでは、財務危機の影響が深刻だったギリシャ、スペイン、そしてポルトガルが順位をあげた反面、大国のフランスとイタリアがランクを落としました。

中東では、UAEが12位でトップ。アフリカ各国は全体的に順位を上げましたが、モーリシャス、南アフリカ、そしてルワンダの3カ国のみが上位50%にランクされました。ラテンアメリカと中央アメリカでは、チリがトップでした。

全体的に、アジアやアフリカの新興国の競争力が高くなる一方、先進国はまちまちでした。日米の競争力の上昇も今年の特徴といえます。世界経済フォーラムのエコノミストは、地政学リスクや所得格差の拡大などを背景に、世界経済にはまだリスクがあると指摘しました。
 
 
 [SEPTEMBER 04, 2014]  No 0105611

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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