2分でわかるアメリカ

2014/08/29メニュー少ないのがトレンド

テレビ東京系の深夜枠で放送されている「孤独のグルメ」。松重豊氏が演じる井之頭五郎が仕事の合間にグルメを楽しむ様子を描いたドラマです。訪れるのは首都圏の大衆食堂がほとんどで、その多くは主人公が迷うほど多くのメニューを提供しています。前の壁だけではなく、後ろの壁にも、横の壁にもメニューの札が張られていて、500を軽く超すメニューがある店もありました。顧客の要望でメニューが増え続けていると語る店主もいました。

対照的に、アメリカのレストランでは、メニューの数を減らす傾向にあります。USA Todayのまとめによりますと、全米の上位500のレストラン・チェーンのメニューは、2013年の計4万658から3万7770に減りました。7.1%少なくなった計算です。ホットケーキのIHOPはメニュー数を200から170へ、スペアリブのトニー・ローマは92から60に減らしました。サンタモニカで人気が高いR+Dキッチンは、メニューが1ページしかありません。

各レストランがメニューを減らすのは、コストを落とすというより、質を上げ、早く提供できるためです。アメリカのレストランは6830億ドル(約68兆円)の巨大産業ですが、景気がぱっとしない状況が続いていること、さらに顧客の中心が質にこだわる「ミレニアム」という世代になりつつあることが背景にあります。

メニューを極端に減らし、トッピングなどでカスタマイズした食事を提供するレストランも増えています。人気が高いメキシコ料理チェーンのチポトレは、メインのメニューが、ブリート、タコス、ブリートボウル、サラダの4つしかありません。それに18の具を選ぶ仕組みで、6万以上のパターンを楽しめます。顧客の好みに合わす「カスタマイズ」もキーワードです。ハンバーガーのIn-N-Out Burgerもカスタマイズした注文に応じます。

高校に入った娘は、スターバックスで信じられないくらい多くの注文をつけます。いったい何を注文しているのか、出てくるまでわからないほどです。店員も慣れたもので、注文通りのドリンクになっていると娘は言っています。メニュー数が減ったにも関わらず、注文を聞く側の難易度は高くなるのではないかと想像します。
 
 
[August 28, 2014]  No 0105606

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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