2分でわかるアメリカ

2014/08/13米の政治不信、まだまだ続きそう

アメリカの中間選挙まで3か月を切りました。アメリカでは、「選挙の日」は11月最初の月曜日の翌日と定められていて、今年は11月4日火曜日になります。中間選挙とは、4年ごとの大統領選挙の中間の年に開かれる選挙のことで、上院議員の3分の1と下院議員全員の改選、任期が満了した州知事選挙や地方自治体の公職選挙などが実施されます。

今年の中間選挙は、ねじれ議会がどう変わるかが焦点です。現在のアメリカは、上院は民主党が過半数を占め、下院は共和党が多数派になっています。オバマ大統領は民主党ですが、立法府の議会がねじれ状態にあるため、多くの法案が宙に浮いている他、あらゆる局面で支障がでています。中間選挙でねじれが解消すれば良いのですが、かなり厳しい状況です。

中間選挙は通常、過去2年間の政権運営を審判する意味合いがあります。オバマ大統領の功績とされる医療制度改革は混乱を招き、経済指標は緩やかに改善しているものの実感として現れていません。さらに、外交政策への批判も高まっています。

また、中間選挙は歴史的に投票率が低いことも民主党に不利です。共和党の支持者は、高齢層や白人が多いのに対し、民主党は投票にあまり熱心でない若い支持者が目立ちます。過去の中間選挙をみても、民主党支持者の投票率は低めです。

さらに、最近実施された各地の党の指名を争う選挙などを分析しても、今年の中間選挙で民主党が議席を増やす可能性はないとみられています。週末のUSAトゥデイは、「中間選挙で民主党が下院を取り戻す希望はない」と報じています。

上院はどうか。接戦の州が複数あり、11月までわからない状態です。ただ、共和党が優勢で、過半数をとるのに必要な6議席以上を増やす可能性があると予想しています。そうなれば、議会の上下両院で共和党が多数派になり、ねじれ議会は解消されるものの、オバマ政権との対立が一段と深刻化する可能性があります。

オバマ大統領の支持率は40%程度と低迷しています。一方で、議会への信任も揺らいでいます。The Washington PostとABCが共同で実施した最新の世論調査では、「議会の仕事に不満」と答えた人が過半数を超えました。オバマ大統領にも民主党に対抗する共和党にも不満だといえます。中間選挙がどういう結果になっても、アメリカ人の政治不信がその後も続きそうです。
 
 
 [August 12, 2014]  No 0105594

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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