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2014/08/09「お金持ちの掟47」株を売った富豪投資家

「ビリオネアが株式を大量に売っている」という記事や情報が今週ネットにあふれました。先週後半からニューヨーク株式相場が軟調になっていただけに、注目を集めました。

株式を売っていると名前があがった代表がウォーレン・バフェット氏です。世界的に著名な投資家でビリオネアのバフェット氏が率いるバークシャー・ハザウェイは最近、ジョンソン&ジョンソン株を1900万株、インテルの持ち株全てを売却しました。いずれも個人消費に近い株で、バークシャー・ハザウェイは「消費関連株」の保有高を21%も減らしました。

サブプライムローン危機で巨額の利益を得たヘッジファンド・マネージャーでビリオネアのジョン・ポールソン氏も株を売っています。ポールソン氏が率いるポールソン&COは最近、JPモルガン・チェース株を1400万株、さらにディスカウント小売大手のファミリー・ダラーと食品大手のサラ・リーの保有株全てを手放しました。

さらに、著名な投資家ジョージ・ソロス氏は、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックス、シティグループの3つの大手銀行株を大量に売却しました。

なぜ、ビリオネアは株式を投げ売りするように大量売却したのか。MoneyNewsは、プロの投資家は独自のリサーチで、株式相場の大幅な調整が入る可能性が極めて高いとみているようだと解説しました。

確かに、ベテラン投資家のマーク・ファーバー氏は「秋までにニューヨーク株式相場が20〜30%下落する」と予想しました。今週のニューヨーク株式市場は、ウクライナを巡るロシアとの緊張やイラクへの空爆を懸念して不安定な相場展開が続きました。著名な投資家の株売りは、企業のファンダメンタルとテクニカルの分析によるもので、地政学リスクを予想したとは思えません。ただ、いま振り返るとタイミング良く高値で売っている。ビリオネアに続く形で多くの投資家が売り始めると、バフェット氏らが安値を拾うかもしれません。


[August 08, 2014]  No 0105592







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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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